ハムスターと象の寿命が違うのはなぜ?
寿命の短いペットであるハムスター。でももし、ハムスターの身体がもっと大きかったら、もっと寿命が長い動物になっていたのかもしれません。
答えは、ハムスターの身体が小さく、象の身体が大きいからです。
ハムスターの寿命が短いのは心拍数の問題
ハムスターや象などのほ乳類と鳥類は、一生の間に同じ回数だけ心臓を動かし、呼吸をしています。心臓が動く回数を心拍数(しんぱくすう)というのですが、ハムスターの短い一生の間の心拍数と象の長い一生の間の心拍数は、どちらも約15億回。見るからにまったく違う動物なのに、心臓が動く回数はほぼ同じなのです。また、呼吸数も同じで、ハムスターも象も一生の間に約3億回呼吸をします。同じ回数心臓を動かし、呼吸をしているならば寿命の長さも同じになりそうに思えますが、心臓を動かすスピードと呼吸の速さが違うために寿命の長さは変わります。心臓を動かすスピードは身体の小さい動物の方が速く、逆に身体の大きな動物では遅くなります。呼吸数も同じで、身体の小さな動物の呼吸は速く、逆に身体の大きな動物ではゆっくりになります。
1分間の心拍数 | 1分間の呼吸数 | |
---|---|---|
ハムスター | 約500回 | 約135回 |
象 | 約40回 | 約6回 |
心拍数を増やさないようハムスターには優しくしよう
緊張したときや驚いたときなど、心臓がドキドキして速く動くことがありますよね? こういった心拍数を増やしてしまうことも、ペットの寿命には影響します。驚かしたり、怖い思いをさせたりしながらペットを飼っていれば、ペットの心臓はドキドキすることが増え、心拍数が増え、寿命が短くなります。逆に、穏やかな環境でゆったり飼っていれば、ペットの心拍数が増えることがありませんので、寿命をまっとうさせてあげることができます。寿命を縮めないように、ペットを穏やかな環境で飼うようにしてあげましょう。【関連記事】