サンエステバントゲオイグアナの基本知識サンエステバントゲオイグアナ |
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メキシコのカリフォルニア湾沿岸に生息するトギレトゲオイグアナCtenosaura hemilopha の亜種の一つです。 トギレトゲオイグアナC. hemilopha はカリフォルニア湾岸に分布する大型のイグアナです。名前の通り棘状の大型鱗が密生した尾を持っていますが、本種は頭部から尾にかけての背中線にあるクレストが尾の付け根の部分で途切れているため、このように国内では呼ばれることが多い種類です。生息地域によって以下の5亜種に分けられていますが、国内で流通するのは、ここで紹介する亜種のみです。
燥した岩場で生活しており、基本的に植物食です。 トゲオイグアナの中でも、もっとも流通量が少なく、ファン垂涎の的である種類です。かつては、荒い性格で非常に扱いにくいと言われていたのですが、少ないながらも流通する幼体サイズから飼育すると、比較的温和な性格に育つと言われています。
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サンエステバントゲオイグアナの飼育方法
<飼育容器>最終的には大型のケージが必要。幼体時は150cm程度の高さのガラス温室
<温度>
夜間は最低25℃、日中は最高35℃程度に保温。ホットスポットは40℃前後
<照明>
紫外線灯とバスキングランプが必要
<床材>
新聞紙など
<容器内レイアウト>
幼体時は止まり木を配する。大きくなったら太くてしっかりした止まり木を一本設置する。大型の成体以外は全身が浸かれる水容器を設置
<餌>
緑黄色野菜を中心にいろいろな種類の植物を与える。イグアナフードは野菜などに混ぜて与える程度。幼体時はコオロギなどを好む
<基本的な世話>
基本的にはグリーンイグアナの飼育に準ずる
止水を認識しないので、水流をつけたりドリップ式で給水する。スポイトなどで直接飲ませると馴化になる
動物質を与えすぎると痛風になりやすい
※生態等の情報は「ビバリウムガイド No.36(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1(誠文堂新光社)」および海外サイトとショップ関係者の方の話を参考にしました。
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