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撮影協力:Herptile Lovers |
ヒメマゲクビガメ
学 名:Emydura macquarii dharra別 名:-英 名:Macleay River Short-necked Turtle分 布:オーストラリア東部(ニューサウスウェールズ州北部のマクレー川とヘイスティング川)甲長:16-20cmオーストラリアの南東部に分布するマックォーリーマゲクビガメの最小亜種です。
マックォーリーマゲクビガメEmydura macquarii はオーストラリア南東部に広く分布するマゲクビガメですが、各水系によって多くの亜種に分けられていて、その分類は混沌としています。多い場合は、以下のように7亜種にも分けられます。
- マックォーリーマゲクビガメEmydura macquarii macquarii ・・・基亜種。マーレー川流域
- クラレンスマゲクビガメE. m. binjing ・・・クラレンス川流域
- ヒメマゲクビガメE. m. dharra ・・・マクレー川とヘイスティングス川
- ハンターマゲクビガメE. m. gunnabarra ・・・ハンター川
- シドニーマゲクビガメE. m. dharuk ・・・シドニー盆地
- クーパークリークマゲクビガメE. m. emmotti ・・・クイーンズランド州南西部の内陸(ディアマンティーナ地域のクーパークリーク)
- フレイザーマゲクビガメE. m. nigra ・・・クイーンズランド州南部のフレイザー島
また、クレフトマゲクビガメE. krefftii やブリスベンマゲクビガメEmydura signata も、それぞれE. m. krefftii とE. m. signataとして、亜種とされる場合があります。本亜種は、これらの中でも、もっとも最大甲長が小さく特徴的であるとされています。ただし、大きさ以外の外見的な特徴による見分け方は難しく、特別な特徴はハッキリとしないようです。一般的には虹彩がオレンジ色をしていることが特徴的とされています。本亜種としての生態の情報というのはほとんどないのですが、マックォーリーマゲクビガメの種としての生態では、河川の本流や池などさまざまな水環境に生息し、動物食性が強い雑食であるとされています。
亜種としての繁殖の例では、6-9個の卵を産み、53日で孵化に至った、というものがあります。なお、マクォーリーマゲクビの種としての繁殖は、現地での初夏である10-12月にかけて30×20mmほどの卵を15個前後産み、75日前後で30mmほどの甲長の幼体が孵化します。
まあ、本当にやっかいなカメであります。とにかくマックォーリーマゲクビの亜種というのがハッキリしないため、本亜種も単なる地域個体群として扱う方がいいのでは、という考え方も当然あるわけで。
ただし最大甲長が小さいため、飼育には非常に適するカメであると言えます。そもそも温帯に近いような気候の地域が分布域ですから、日本国内での飼育も向いている種ですし、何よりも丈夫で人慣れしやすいカメですから。
流通量は少ないのですが、小さいうちは本当に本亜種なのか、という疑問は払拭できませんが、需要も少ないため、それほど高価ではありませんから、国内での繁殖実績に期待がかかるカメです。
赤っ恥をかかない程度の知識- マックォーリーマゲクビガメの最小の亜種
- 分布域は非常に限られている
- 流通量は少ないが、それほど高価ではない
- 飼育はしやすい
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど |
温度 | 特に保温の必要はないが冬は保温した方が良いと思われる |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 泳ぎ回れる程度の水深で浮島や流木程度の完全に乾燥した陸地を設置する。あくまで水量を多くとる |
餌 | 配合飼料を中心で良いと思われる |
基本的な世話 | 多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる週に1度、強制的に乾燥させ甲羅干しをする幼体にはまめな給餌と強制甲羅干しをする※分類等の情報はは「エクストラクリーパーNo.2(誠文堂新光社)」を参考にしました。 |
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