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キオビシベットヘビ

あけましておめでとうございます!って、もうとっくに松の内も過ぎているんですけど...と言うわけで寅年にちなんで2010年第1弾はこんなんです!キオビシベットヘビ!!

執筆者:星野 一三雄

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キオビシベットヘビ

学 名Stenophis citrinus別 名:-英 名:-分 布:マダガスカル西部全 長:不明 60cm程度と思われる

マダガスカルの数カ所でしか発見されていない、非常に珍しいヘビです。

本種を含むシベットヘビ属は以前はLycodryas とされていたようなのですが、最近ではStenophis とされているようです。マダガスカルに固有のヘビで、とりあえずは12種程度が知られているようです。基本的に、どの種も樹上性が強く、やや細長い体型をしています。

本種は、シベットヘビの中でも特に特徴的で、画像のように黄色と黒のバンド模様が印象的で派手なヘビです。

1995年に新種記載されてから、発見された生息地は3カ所のみであり、生態等もほとんどわかっていません。生息環境は熱帯雨林で、その体型、特に頭部に目立つ大きな目から、視覚に強く頼った樹上生活を行っていると考えられています。また夜行性であることも知られています。

野生個体の胃内容物の調査から、ヤモリを中心に食べていると考えられています。また繁殖生態は胎生であり、アメリカで飼育されていた50cmのメスが20cm程度の幼体を2頭、出産した記録が知られています。幼体は、ほぼ成体と同じような色彩ですが、やや褐色がかっています。

非常にインパクトがある体色のヘビで、まさに寅年である今年2010年の最初を飾るにふさわしい生き物であると言えます。ただし、国内ではおそらく2個体しか流通していないと思われるほど珍しいヘビです。2004年のCITES COP13では、マダガスカル政府からCITES II に掲載する提案もなされました。

何もわかっていないヘビではありますが、エサとしてヤモリを継続的に入手できることと内部寄生虫の駆除を行い、落ち着いて飼育できる環境を作ることができれば、飼育自体はそれほど難しい種類ではないと考えられています。

しかし、よく言われることではありますが、本種やあるいはトラのような派手な模様は、野生では意外に目立たない、と言われますが、この色彩を見ると本当なのかと疑ってしまいます。何かの警告色であるような気もするんですけどねぇ...

キオビシベットヘビ
画像提供:Endless Zone
赤っ恥をかかない程度の知識
  • マダガスカルの固有種
  • 非常に限られた場所でしか発見例がない
  • 黄色と黒の派手な模様が特徴的
  • ほとんど流通することはない
  • 完全樹上性と思われる
  • ほとんど情報がない

飼育の基本情報不明おそらくオオアオムチヘビと同じような飼育法が良いと思われる。ただしエサはヤモリが主になる※解説は、「エクストラ・クリーパー No.3(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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