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ヒガシマッコードナガクビガメ

曲頚類の第46弾は、マッコードナガクビガメの亜種・ヒガシマッコードナガクビガメです!!

執筆者:星野 一三雄

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ヒガシマッコードナガクビガメ

学 名Chelodina mccordi roteensis別 名:-英 名:-分 布:インドネシアのロティ島の北東部甲長:最大21.5cm(種として)

2008年に新しく記載されたマッコードナガクビガメの亜種です。

マッコードナガクビガメはインドネシアのロティ島という島にしか生息していないのですが、島の北東部の狭い範囲の個体群が、本亜種として分割されました。これにより、本亜種の個体群が分布している以外の場所の個体群が基亜種Chelodina mccordi mccordi となりました。

形態的な区別点としては、腹甲の甲板の形状が異なることと、個体差はあるのですが、一般に本亜種の方が基亜種に比べ背甲の色が黒っぽい場合が多いことと頭部の幅が広くなる、とされているようです。

その他の生態等の情報はマッコードナガクビガメの項を参照して下さい。

もともとマッコードナガクビガメとニューギニアナガクビガメはハッキリと区別されずに流通していた上、本亜種も混じって流通していたようです。

ただし、マッコードナガクビガメ自体がCITES II掲載種で、さらに本亜種は非常に局地的な分布ですから、今後の流通状況によっては激減することが十分に考えられます。安易な飼育等は慎むべき種類でしょう。とは言っても、まあ、ごく一部の方しか興味を持たないようなカメではありますが。
ヒガシマッコードナガクビガメ
撮影協力:Herptile Lovers
赤っ恥をかかない程度の知識
  • インドネシアのロティ島の北東部にのみ生息
  • おそらく、これまでもマッコードナガクビやニューギニアナガクビと混同されていたことがあると思われる
  • ナガクビガメ属で唯一のCITES記載種
  • おそらく、今後は本亜種として確定的には流通しにくいと思われる
飼育の基本情報飼育容器60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど温度極端な低温には弱いので、20℃くらいに保温する照明紫外線入りのバスキングランプが必要ろ過できれば、外部式フィルターと上部フィルター床材(底砂)特に必要なし容器内レイアウト泳ぎ回れる程度の水深で浮島や流木程度の完全に乾燥した陸地を設置する。あくまで水量を多くとる餌配合飼料を食うが、甲の形などがゆがむらしいので小魚やエビなども利用する基本的な世話多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる
  • 週に1度、強制的に乾燥させ甲羅干しをする
  • 幼体にはまめな給餌と強制甲羅干しをする※基本情報は「エクストラ・クリーパー No.2(誠文堂新光社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」を参考にしました。

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