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HBM2009レポート!!(2ページ目)

今年のイベントも、いよいよ終盤です!!元祖ブリーダーズイベント・HBMのレポートです!!

執筆者:星野 一三雄

生体たち

とは言っても、やはりそこはHBM、種類数は少ないのですが、ブリーダーこだわりの多くの生体たちを見ることができました。

やはりカメは少ないのですが、最近どのブリーダーズイベントでも目立つようになったリクガメの国内CBはこちらでも見かけることはできました。正直、最近はリクガメの国内CBは決して珍しいものであるとは言えなくなりましたが、こういうのが少しずつ根付いていけば、きっとリクガメの必要数の大部分が国内で賄われることになっていくだろうと考えれば、ホッとする光景です。ブリーダーの方におかれましては、根気強く取り組み続けて行かれることを応援させていただきます。
左上:アカアシガメ 右上:カンムリヤマガメ 左下:ハナガメ 右下:ヒメニオイガメ
HBMのカメたち
トカゲはやや寂しい感じが否めませんでした。今年のトカゲの繁殖の話題は、ぶりくらやとんぶりで出展されていたカナヘビのブリーダーの方を抜きにしては語れません。今回はHBMに出展はされませんでしたので、それも理由かもしれません。
それでも、パンサーカメレオンやフトアゴヒゲトカゲといったポピュラー種は出品されていますし、ストケスイワトカゲのような憧れの種類、あるいは中国のスジトカゲといったなかなか見ることができない種類も出品されていましたから、決して寂しいわけはありません。
左:フトアゴヒゲトカゲ 右:エボシカメレオン
HBMのトカゲたち
ヤモリは、当然ヒョウモントカゲモドキやニシアフリカトカゲモドキ、ミカドヤモリの仲間と言った人気種は多数出品されていましたし、毎年の出展でよく知られているブリーダーの方が出品されているオーストラリアのヤモリもますますパワーアップしていました。個人的には、ホワイトと銘打たれた白いソメワケササクレヤモリに心惹かれました。それと、ヒョウモントカゲモドキのモンテン亜種とされる個体の出品にも目を引かれました。
左上:ガーゴイルゲッコー 右上:アオマルメヤモリ 左下:モンテンヒョウモントカゲモドキ 右下:
HBMのヤモリたち
ヘビはHBMのもっとも得意とする分野でしょう。スジオやベニナメラのCBはなかなか他のイベントでは見ることはできないですし、ブリーダーこだわりの高品質コーンスネークも人気生体です。またアオダイショウの人気は根強く、国後産アオダイショウはあっという間に売れてしまいますし、アルビノアオダイショウも多数出品されていました。
今回の個人的なヘビの目玉はアカマダラのストライプとアネリです。まったく退場者の方からは見向きもされなかったとブリーダーの方は嘆いておられましたが、これはスゴイです。特にストライプのアカマダラは、私はかなり欲しいです。
あと、こちらもHBMの名物っぽい感じになっているような気がしたのはレインボーボアです。コンスタントに繁殖されていて、えらいなぁ、と。
左上:コロンビアレインボーボア 右上:アルビノアオダイショウ 左下:ハイポチュウゴクシュウダ 右下:ストライプ・アカマダラ
HBMのヘビたち
両生類は、相変わらず少なくて、今回はほとんどヤドクガエルも出品されていなかったのが寂しい感じでした。しかし、毎回マダライモリを出品されているブリーダーの方もお越しになっていましたし、コケガエルなんかも会場では見られましたから、出品されていないわけはありません。両生類ブリーダーの方々は、ぜひHBMの出展を視野に入れられてはいかがでしょうか。
左上:マダラヤドクガエル 右上:アカメアマガエル 左下:コケガエル 右下:マダライモリ
HBMの両生類たち

最後に

決して盛り上がらなかったわけではないのですが、例えばマニアックな種類などは、思ったより売れなかったのも事実です。もちろんブリーダーの方々の成果の発表の場、という意味で考えれば、これでもいいのですがマーケットと銘打つからには、売れないよりは売れた方が良いわけです。ブリーダーの方のモチベーションの維持にもつながりますから。ただ、これらのマニアックな種類が売れないというのは、すでにそういう種類を欲しがるような方には行き渡ってしまった、という感じなのかなとも思います。
もともと、その分母が多いとは言えない世界ですから、その中のマニアックな種類に琴線を弾かれて、このようなイベントでその出品を楽しみにしている方というのは、決して多くないわけです。
最近は、以前には飛ぶように売れたキボシイシガメやヒメニオイガメなども、売れ残りが出てしまうようになってしまいましたし、ヘビにしても同じようなことが言えます。
そう考えると、やはりこれからは次々に新しい種類、つまり新商品を売り出さなくてはいけないのが市場の原理でしょう。

また、価格の設定にしても似たようなことが言えるのかもしれません。
一回、特別に低い価格を設定してしまうと、購買側からすれば、その価格が希望というか、水準になってしまいます。買う側からすれば、安いに越したことはないわけですから。

とにかく、何にしても狭い市場であるわけで、変化がない、あるいは何か変化した、というのはあっという間に強い影響となって市場に顕れるのかもしれません。

それでも、やはりHBMは10年。
国内でのCBの見直し、イベントの開催といった大きな変化とトレンドを作り出したことは間違いのないイベントです。
次の10年を見据えて、私は応援し続けたいと思っています。

今回も、写真撮影に応じていただいた出展者のみなさん、そしてお手伝いブースで生体を購入してくださったみなさん、または星野にお声をかけてくださったみなさん、本当にありがとうございました。

これからもよろしくお願い申し上げます。
しかし、これを固定してどうなるというものでもないんですが
今回のビッグヒット・ホワイトアイのフタホシコオロギ!!


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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