爬虫類・両生類/トカゲの飼い方

オオトカゲの魅力・後編・その飼育法(2ページ目)

前後編の2回にわたりお送りしております「オオトカゲの魅力」。その後編は基本的な飼育に迫ります!

執筆者:星野 一三雄

床材

これは、とにかくいろいろなものが考えられ、どれが一番いいのかとかは決めがたいものです。
掃除のしやすさ、保湿、入手しやすさ、見た目...とにかく、どれに主眼を置くかによって変わってくるわけです。ちょっと乱暴な言い方になりますが「なんでもいい」という感じかもしれません。
ただ、種類によっては床材の中に潜る種類もいますので、そういう種類には潜ることができるタイプのモノがいいでしょう。
かなりカワイイが、ちょっと悲しい思い出のシミリスなのでした
我が家のもう一匹のモニター・シミリスモニター

ちなみに我が家ではコガネにも、小型のシミリスにもバークチップを使っています。ただ、これだと排泄物が紛れてしまって、掃除のタイミングが掴めないという点が不安ではあります。

ケース内設備

もともと運動量が大きくパワフルな生き物ですから、あまり複雑なレイアウトや設備は適さないと考えましょう。
絶対に必要なのは水容器です。ミズオオトカゲやコガネオオトカゲなどは、非常に良く水に入りますので全身を浸せるような大きめの水容器が必要です。ただし、あまり大きな個体になると、水容器だけで飼育容器の床面積を占有しますから、通常は飲み水の容器のみにして霧吹きをこまめにし、別の容器などで水浴びを定期的にさせるなどの工夫をした方が良いかもしれません。
我が家でも、床面積の半分近くを水容器が占めていますので、その辺を考慮中です。
みこれほど水が好きとは知りませんでした
水容器に入るコガネオオトカゲ

また樹上性が強い種類以外は、あまり他に飼育容器内に石や木の枝などを配する必要はありません。樹上性の種には登り木なども必要ですが、側面が金網など登れる素材ならば、そこで立体活動をするようです。

うちも、試しに木の枝などを入れていますが、バスキングの時くらいしか登らないようです。

エサ

小さいうちはコオロギメインで昆虫類を、成長したらピンクマウスやウズラを与えます。エサはバラエティを持たせることはもちろん理想的ですので、いろいろ与えてみるのもいいかもしれません。もちろんカルシウム剤等のサプリメントは必須です。
ロケットのように飛んできてエサをひったくっていった後です
我が家ではヒナウズラメイン

幼体時には、特に給餌の頻度は多くしますが、成長して、特に成体に近いサイズになってからは肥満に気をつけましょう。ただしボアやパイソンといった大きなヘビと違って、代謝が活発な生き物ですので、成長を遅らせようとしたりする目的で給餌頻度を少なくするのはやめた方がよいでしょう。オオトカゲは大きくしてなんぼ、というような覚悟が必要です。
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