世話

他の両爬と同様に、通常の世話は給餌、掃除がメインになります。

給餌の際に、注意したいことは咬まれる事故です。
まだ私は経験がないのですが、オオトカゲの仲間は非常に顎の力が強く、さらに細かい歯が鋭いために咬まれると重大な事故になることがあります。
顔は写っていないが情けないくらいにニヤニヤしている
オーストラリアでトリスティスモニターを捕獲したときの写真。私の左手に注目。この大きさでも咬まれるとこのくらいの血は出る

少なくとも我が家のモニターは2匹とも、エサを摂るときに、まるでミサイルのように非常に素早く襲いかかってきます。ですから給餌の際には竹製のピンセットで与えるようにします。またそれでも不安な場合もありますので、万全を期して革手袋を使うこともオススメします。
ただし、トカゲはどんなに小さな種類でもヘビとは比べものにならないくらい顎の力が強く、咬まれると痛いのですから、オオトカゲならなおさらです。革手袋の上から咬まれても、かなり痛い思いをすると思います。とにかく咬まれないように注意深く扱いましょう。

馴致

さて、これだけ大きい生き物なのですから、海外のサイトの写真で見られるように、ダッコしたり、一緒に散歩したり、一緒にフトンで眠れたりできればいいなぁ、と考えるのは当然で、そうなれば本当に楽しいことでしょう。

残念ながら、私自身は、そのような馴致をした経験ももちろんありませんし、私自身のスタイルが、そうではありませんから、これに関して解説することはできません。
ただ、人間を恐れないようにしたり、扱われることに慣れてもらうことは飼育をする上でも大切なことですから、簡単に触れておきましょう。

最初の一歩は、とにかく人間の姿に慣れさせることのようです。
例えば、私の家のシミリスモニターの場合は、冬から春の間は室内で飼育していたので、私の姿を見るとエサと思って近寄ってくるくらいまでになったのですが、夏の間に外にケージを置いて飼育していたら、あっという間にシークレティブになってしまって、私の姿を見るとシェルターに駆け込んでしまうようになってしまいました。

ですから、問題なくエサも食べ飼育が軌道に乗ったら、とにかく人間の姿が見えるような場所で飼育するようにしましょう。

あとは、とにかく「人間の手を怖がらせない」「人間の手をエサと思わせない」「焦らない」というあたりを注意して、ゆっくりと慣れさせていくといいようです。

モニターがいる部屋

さて、そういうわけで始まったばかりの私とコガネオオトカゲの生活ですが、これから冬も来ますし、できればダッコまでは行かなくても、掴まれたときに大暴れされないくらいには慣れさせたいとも思ったり、とやりたいことはたくさんあります。

仕事から帰ってきて、ちょうどタイマーで照明が点くようにしておいてますので、暗い部屋の中で煌々と照らし出された飼育容器内でモニターが首を伸ばして、こちらをうかがうような姿を見ることができます。その姿を見ると、仕事帰りであるにもかかわらず、ケージの前に座り込んで彼の表情を眺めてしまう、というのが日課になってしまいました。

ワニほど、がっつきでなく、かといってヘビほどマイペースでもない。モニターって、実に飼われている爬虫類として、飼育者とちょうどいい位置関係にいるような気がします。
それが、はじめてモニターを飼ってみている私の感想です。

いつまでも野生を忘れない彼が、少しでも私の家のせまいケージ内が居心地が良い、と思ってもらえるようにしたい、そんなことを考えながら、今日も冷凍ウズラを解凍しています。

モニターは、種類にもよりますが、誰にでも飼える、あるいは安易に飼育を勧めることができる生き物ではありません。
大きくなること、馴致できない個体もいること、飼育設備が大がかりになること、多くがWCであること、すべてがCITES II掲載種であること、など飼育を前にして、考えなくてはいけないことが山ほどある生き物です。

しかし、それを乗り越えて覚悟を決めた時、このもっとも爬虫類らしいカッコよさと魅力を持ち合わせた生き物を自分の部屋で一緒に暮らすことができるという喜びは、生き物を飼育をすることに対しての大きな満足感を得ることができるはずです。

モニターの飼育は爬虫類を飼育するという趣味の一つの究極の形なのかもしれません。

※今回の記事の飼育情報の多くは「爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ(誠文堂新光社刊)」および「ビバリウムガイド(マリン企画刊)」を参考にしました。

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オオトカゲの仲間

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。