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ニューギニアカブトガメの基本情報と飼育方法……飼育しやすい?

今回は、ニューギニアカブトガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ニューギニアカブトガメは、ニューギニアに生息するカブトガメの一種です。おそらく、あまりカメにうるさくない方が飼って楽しい曲頚類の一つと言えるでしょう。

執筆者:星野 一三雄

ニューギニアカブトガメの基本情報

ニューギニアカブトガメの基本情報と飼育方法

撮影協力:Herptile Lovers

ニューギニアカブトガメ
学 名Elseya novaeguineae別 名:-英 名:New Guinea Snapping Turtle分 布:ニューギニア甲長:30cm

ニューギニアに生息するカブトガメの一種です。

本種は、もっとも流通する量が多く、目にする機会も多いカブトガメですが、形態の個体差が大きく今後、数種あるいは数亜種に分割されていくと考えられていて、すでに数種類が分割済みです。

他のカブトガメ同様に、頭部に大きな一枚の鱗があり、それが兜をかぶっている様子を彷彿されているため、このように呼ばれます。前述したように特に色彩には変異が大きく黒褐色、灰褐色、明褐色など背甲の色はさまざまで、顕著な斑紋はありません。腹甲は黄色からクリーム色の明色で、こちらも斑紋はありません。頭部や四肢の背面も灰褐色を主として同じような色ですが、頭部の下顎側および四肢の腹面側は明るい色をしています。

河川や池、沼等に普通に見られるようですが、特に沿岸部沿いには多く見られるようです。

卵は55×33mmほどで35-48mmの甲長の幼体が孵化しますが、野生での生態は、あまりよくわかっていないようです。

インドネシア側のニューギニア島から、比較的多くのWC個体が、比較的安価に流通します。そのためか、決して人気があるカメではありませんが、何よりもカブトガメの仲間は単純にカッコイイカメと言えますので、改めてその魅力を感じて欲しいモノです。

飼育もしやすいし、手に余るほど大きくはなりません。一方で、協調性が悪く、他のカメとの混泳飼育は向いていないと言われますが、それならばあくまでも観賞用に1匹をペットとして飼育するというスタイルに向いているカメかもしれません。おそらく、あまりカメにうるさくない方が飼って楽しい曲頚類の一つと言えるでしょう。

もちろん、今のうちにさまざまなバリエーションをコレクションしておいて、今後、複数種に分割された時にほくそ笑むのもアリです。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • ニューギニアを代表する曲頚類
  • おそらく複数種を含むと考えられていて、色彩等の外部形態に個体差が大きい
  • WC個体が、比較的安価で多く流通する
  • 頭部を覆う大きな鱗が名前の由来
  • 飼育はしやすい
 

ニューギニアカブトガメの飼育方法

飼育容器
60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど

温度
20~25℃程度に保温

照明
紫外線入りのバスキングランプが必要。

ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
必要なし

容器内レイアウト
水深は甲長程度。陸場は流木を利用する。流木は水中にも組むこと


配合飼料でよい

基本的な世話
多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる
  • 気が荒い個体が多いので、複数飼育は避ける
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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