ツノガエルブリーダー・NUANCE

さて、最後のご紹介です。
日本のそして、ネット時代のブリーダーの草分けと言えばこの方です。ツノガエルブリーダーNUANCEの大津さんです。

日本で、本格的にペット用両爬の自家ブリーディング個体の生産と販売を生業とし、それを現在も継続しているのは大津さんがその草分けでしょう。またいち早くインターネットでブリーディングの状況やさまざまな情報を提供し続けるというように、ネットを有効活用しはじめたブリーダーさんでもあります。

言うまでもなく、大津さんは最初から現在まで一貫してベルツノガエルクランウェルツノガエルアマゾンツノガエルと言ったツノガエルを中心にブリーディングを続けています。
また他にもモルモットやらんちゅうの繁殖も行っています。このモルモット、激カワユイです。もう犯罪的なカワイサです。

ツノガエルは成体になれば比較的飼育もしやすくペットとして優れていますが、そこは両生類の運命、幼生からの変態というカベを越えなければブリーディングは不可能なわけで、これだけコンスタントに自家繁殖個体を供給し続けるのは想像もできないくらい大変なことなのです。
しかも、最近は次々と新たな品種、しかも世界的に見ても珍しくクオリティの高い新品種を作出しているのですから、スゴイのひと言に尽きます。
もちろん、今後もさらにクオリティを上げつつ、新たな品種の作出をすることを目標にしていらっしゃいます。

そんな大津さんが苦労されているのは、やはりこの世界で長い間やってきたからこその視点であるようです。それは繁殖個体の安定供給と調整、つまりいつでも必要な量を流通させるとともに、過剰供給にならないようにすることです。過剰供給になってしまえば、価格は下がりますが、その分、大切にされない個体が増えてしまうのも事実です。丹誠込めて育てた個体がぞんざいに扱われてしまうことほどブリーダーにとって残念なことはないでしょうから。

さらに何よりも、生業としてやっていくために不断の努力も必要とされているのも事実です。つまり、他のブリーダーと区別できるほどグレードの高い個体を生み出し、その質を絶対に下げていかないことを、常に念頭に入れて繁殖にあたり、そのグレードに納得して高価でも販売できるようにならなければ、自分の地位を継続できない、ということです。
ちょ、ツノガエルってこんな幽玄でしたっけ?
NUANCEさんCBツノガエル色彩変異
画像提供:NUANCE

両爬ブリーディングの世界でも、他の経済活動と同様にデフレでは、販売側にとっても購入側にとっても行き詰まりを見てしまうだろうと考えていらっしゃいますし、私もそう思います。
特に、大津さんが販売しているツノガエルたちを見ていると、本当にそれは説得力のある話だと納得できます。

今後の目標は、とにかく品質の向上、新品種、特にオリジナルの品種の作出を続け、一つの品種でもさまざまな個体がいて、多くの方々に常に興味を持ち続けてもらえるようにすることだそうです。

とにかく、ツノガエルに興味がない方も、一度イベント等でNUANCEの出品個体をご覧下さい。絶対にツノガエルを見る目が変わり、興味を持つことができるはずですから。

というわけで、現在の日本を代表するようなブリーダーの方、3名をご紹介いたしました。

もちろんWCあってこそのCBですし、JRSのように多くのWCを見ることこそが両爬愛好の楽しみの基本ではありますが、それをさらに昇華させることができるのがCBの流通ですし、国土の狭い日本では将来的にCBに頼らなくてはいけないのも、また事実。

両爬飼育者すべてがブリーダーになることができる環境になった今、このようにこだわりを持ち、常にニーズとサプライの関係を広い視野で見ることができるブリーダーさんたちが両爬CB大国日本を作り上げていくことでしょう。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。