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クロニセボア

カテゴリー的には...変態ヘビ...ムッスラーナもそっちだし...でも、個人的な感情で、ナミヘビの仲間に入れちゃいました!!第51弾はクロニセボア!!

執筆者:星野 一三雄

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クロニセボア

学 名Pseudoboa nigra別 名:-英 名:Black False Boa分 布:ボリビア、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ全 長:90cm

南米に分布する、ちょっと変わったナミヘビの仲間です。

ニセボア属Pseudoboa は、通常のナミヘビの仲間では2枚1対ずつ並んでいる尾下板(尾の腹側の大型の鱗)が、ボア科のヘビのように1枚ずつしか並んでいないため、このように名付けられた仲間です。ちなみにこの特徴は日本に分布するタカチホヘビでも見られる特徴です。この仲間は南米を中心に6種ほど知られています。

成体は一様に金属光沢のある黒色ですが、幼体では胴体の腹側下半分が赤く、頭部も頭頂部以外は黒くはありません。ニセボアの仲間は、このように成長に伴い大きく色彩が変化することで知られています。また本種には別種のようにも見える黒と白のバンド模様のタイプの個体もいるようです。

生息環境は水場に近い森林ですが、集落周辺でも見られるようです。夜行性で、さまざまな脊椎動物をエサとしています。

繁殖生態はほとんど知られていませんが、流通する個体が繁殖された個体のようですから知見はあると思われます。近年、国内でも飼育下の個体が産卵した記録があり、6月に比較的大きく細長い卵を4個産んだそうです。

南米のナミヘビは、流通しにくく、普通のヘビ好きくらいでは、その存在すら知られていなかったニセボアの仲間ですが、ムッスラーナの仲間のように幼体は美しく、成体でも非常に魅力的な仲間と言えるでしょう。流通量が増えることは見込めませんが、今後、ヘビ好きのみなさんから注目されているグループであると思われます。

情報は少ないのですが、飼育自体は容易であるようで国内でも繁殖に成功して美しいピカピカの幼体が見られることが今から楽しみです。

※注意!・・・危険なヘビではありませんが、後牙類であり毒があります。長い時間咬ませたりすると毒が入ります。取扱には十分に注意をしましょう。
クロニセボア
撮影協力:Endless Zone
赤っ恥をかかない程度の知識
  • 南米のナミヘビ
  • 尾の腹側の大型の鱗が1列でありボアの仲間と同じだからニセボアと呼ばれる
  • まず流通しない
  • 幼体は胴体の腹側が赤くて美しい
  • 飼育自体は容易
  • 後牙類の弱毒ヘビ
飼育の基本情報飼育容器ヘビの大きさに合わせフタがしっかりとできるプラケースや衣装ケースなど。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。温度シートヒーターなどで保温する照明特に必要なし床材ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良いが潜ってしまう容器内レイアウト体全体が浸かるような倒されたりあふれたりしない水容器とシェルターを設置する。餌基本的にマウスを食う。餌付いている場合は大きさに合わせたマウスを置き餌にする。冷凍を解凍したものでよい基本的な世話いわゆるナミヘビの飼育方法でよい
  • 幼体時は多湿を好むので、ウェットシェルターやミズゴケ入りのタッパーなどを設置する
※「飼育の基本情報」は海外サイトを参考にしました。

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