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ウォーターパイソンの基本情報学 名:Liasis fuscus別 名:ミズニシキヘビ英 名:Water Python分 布:オーストラリア北部とニューギニア島全 長:2-3m |
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オーストラリアとニューギニアに分布する中型のニシキヘビです。 基本的に本種はLiasis 属に属しており2亜種に分けるというのが基本ですが、ニューギニアの個体群を別亜種として分けたり、別属のKatrinus 属にする場合もあるようです。2亜種に分ける場合は
一般的に背面の体色はオリーブグリーンがかった暗褐色で斑紋はありません。また腹部は鮮やかな黄色です。体型はやや太短いですが、頭部は小さいことが特徴です。 水生ではありませんが、水辺に多く、よく水に入っている姿も目撃されています。 カエルを中心に食べているようですが、他の爬虫類や小型の哺乳類も食べていて、大型の個体では水鳥などもよく食べているようです。また、屋外での調査ではワニの幼体もよく食べていることがわかっています。 卵生で、8-9月の乾季に卵を産みます。産卵数は平均して12個前後で、2ヶ月ほどで30cm程度の大きさの幼体が生まれます。 特別に美しい斑紋があるわけでもなく、色彩変異もあまり知られていませんし、何よりもニューギニア産の個体が安価に、しかもあまり良いとは言えない状態で流通するために、注目をされにくいパイソンです。 しかし、いつも同じ話で恐縮ですが、私もオーストラリアで1度だけ路上で車に轢かれた死体を見たのですが、この手のヘビにありがちな体表の金属光沢と目の覚めるような腹側の美しい黄色を見て、その先入観が吹っ飛びました。大変魅力的なヘビと言えます。ほどよいボリュームと、それほど神経質でない性格は、パイソン飼育の醍醐味を味わうには十分です。そういう意味では、パイソン飼育を安価で楽しめるヘビで、これから注目されていく可能性を十分に持っているでしょう。絶対にオススメだと思います。 CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種 |
- オーストラリアとニューギニアのパイソン
- 2亜種に分けられている
- ほとんど無斑
- 水辺を生活空間にしているが水生というわけではない
- 飼育は難しくない
- 比較的安価で流通する
ウォーターパイソンの飼育方法
飼育の基本情報〈飼育容器〉
サイズに合わせてプラケース・衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う
〈温度〉
昼はホットスポットを32-35℃くらいにし、その他の場所は最低26℃程度に。夜間は24~27℃程度に保温する
〈照明〉
ホットスポットのみだけでよい
〈床材〉
新聞紙、キッチンペーパー、砂、ウッドシェイブなど
〈容器内レイアウト〉
シェルターと倒されない大きさで全身が入ることのできる水容器を設置する
〈餌〉
大きさに合わせたマウス。冷凍を解凍したものでよい
〈基本的な世話〉
- 大型のボア・パイソンと同様の飼育でよい
- 多湿環境にしすぎると皮膚病が出るおそれがある
- 大きめの水入れを設置することで湿度を選ばせる
※「飼育の基本情報」は海外サイトを参考にしました。
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