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テントヤブガメ
学 名:Psammobates tentorius別 名:-英 名:African Tent Tortoise分 布:南アフリカの東ケープ州からナミビアのグレートナマクアランド甲 長:最大14.5cm南アフリカの東部のナマクアランドに生息する小型のリクガメです。
ヤブガメ属の分類に関してはノコヘリヤブガメの項を参照にしてください。
一般的に本種は以下の3亜種に分けられています。
- ケープテントヤブガメP. t. tentorius ・・・南アフリカのカルー地方東部から東ケープ州西部
- ニシテントヤブガメP. t. trimeni ・・・西ケープ州西部からナミビアまで
- キタテントヤブガメ(ベロキシテントヤブガメ) P. t. verroxii ・・・北ケープ州北西部からナミビア
上の写真はキタテントヤブガメであるということですが、今後他の亜種が流通することは考えにくいので、とりあえずここではテントヤブガメ全般に関して解説します。背甲は盛り上がってドーム状になっています。背甲の色はバラエティがあり黄色から赤みがかった褐色まであり、各甲板には明色と暗色からなる放射状の斑紋があります。また腹甲は黄色で暗色の斑紋があります。頭部は小さく、背甲同様の色彩をしています。
分布域ではさまざまな環境で生活していて、砂漠に近いような砂地の荒れ地や草原、岩場などで見られます。また季節による温度変化が大きい環境が多いため、7-9月には冬眠を行い、逆に特に気温が高い時期には夏眠も行っていると考えられています。
朝方や夕方に活動を行い、さまざまな植物を食べています。
9-翌1月に産卵を行いますが、一般に卵は1年に1クラッチのみ1個だけを産むとされていますが、基亜種では2-3個の卵を産むこともあるようです。卵の大きさは27-34.5×21-24mmで、4-5月に孵化するようなので短くとも3ヶ月、長い場合は8ヶ月ほどの孵化期間がかかることもあると思われます。孵化した幼体は25-30mmほどの背甲長だということです。
とにかく、小型で美しいため魅力あふれるリクガメですが、ほとんど流通することがなく、さらに飼育法も確立していないため、多くのリクガメファンが垂涎の的としてきました。2009年に、ごく少数が流通しましたが、高価ですし、よほどの覚悟がなければ飼育にのぞめなかったでしょうから、それなりの方が現在は大切に飼育しているのだと考えられます。
産卵数も少ないため、今後もCBなどは期待できませんから、ずっと憧れのリクガメということになるのでしょう。蛇足ですが、彼らの生息するナマクアランドをネットで検索すれば、彼らが生息する環境がどのような場所であるか、垣間見られます。おそらく、それをご覧になれば、彼らを日本で飼育するということに、どれだけの覚悟が必要なのかがわかるでしょう。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- 南アフリカのリクガメ
- 3亜種に分けられている
- 2009年に流通したのはキタテントヤブガメらしい
- 小型で美しい
- 非常に流通しにくい。国内の流通は非常に久しぶり
- 飼育は難しいと言われている
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 幼体は60~90cmクラスの水槽や衣装ケースなど。成体はさらに大きな飼育ケースが必要 |
温度 | 28~32℃を基本の温度とし、35℃程度のホットスポットを準備してケージ内に温度の勾配を作る。シートヒーターなどで底面からの加温も必要 |
照明 | 紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など |
床材 | 乾燥を保てる素材がいい |
容器内レイアウト | シェルターは必須。水場は設置しない方がいいかもしれない |
餌 | 植物食。低タンパク高カルシウムの野菜・野草など |
基本的な世話 | 一般の乾燥系のリクガメ飼育の通りと考えていいと思われる幼体時の低温に注意低温の空気に注意高タンパクの餌の与えすぎに注意※「飼育の基本情報」は海外サイトを参考にしました。 |
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