全国の両爬ファンのみなさん、コンニチハ!
それでは、授業を始めまーす。挨拶をお願いしまーす。
「起立。気をつけー。礼!」
「お願いしまーす」
ハイ、お願いします。
ん?何?
この一年間、何をしていたのかって?まあ、そのなんだ。いろいろだ。と言うか、みんな一年間、元気にしていたのか?いいんだよ。この講義は、最後までやってはじめて完成されるという、気の長い話なのだから...
というわけで、一年前に出した宿題はちゃんとやってきているのか~?
こんな問題だったな。
問1.ノーマル(ヘテロ)×アメラニ
問2.ノーマル(へテロ)×ノーマル(純系)
宿題2:コーンスネークの赤色色素の生成は赤色色素を作ることが「できる」と「できない」が対立形質になっていて、作ることが「できる」が優性である。この時、優性形質はノーマルで茶色であるが、劣性形質は赤がないため白黒のモノトーンになり、これをアネリスリスティック(アネリ)と呼ぶ。優性遺伝子がE、劣性遺伝子をeとした時、以下の各問いに答えよ。
アネリスリスティック | |
---|---|
画像提供:Endless Zone |
問1. ノーマル(純系)とアネリとで交雑した場合、どのような分離比になるのかを、上の<表2>を参考にして、表を作って答えよ。
問2. ノーマル(ヘテロ)同士を交雑した場合、どのような分離比になるのかを、上の<表2>を参考にして、表を作って答えよ。あんまり間が開いてしまったお詫びに、今回は先生が答えを言おう。
まず宿題1の問1な。
前回の授業でやった一遺伝子交雑の問題だ。
ノーマルヘテロだから遺伝子型はMmだ。交雑の時に重要なのは、その親が作る配偶子だったな。この場合はM、mの二種類の配偶子を作る、と。
一方アメラニは黒色色素欠損だから劣性ホモ、つまり遺伝子型はmmだ。と言うことは配偶子はmしか作らない。
したがって、ノーマルのM配偶子とアメラニのmが組み合わさったMmとノーマルのm配偶子をアメラニのmが組み合わさったmmの二種類の遺伝子型の子が生まれてくる。それぞれの表現型はMmがヘテロだからノーマル、mmは劣性ホモだからアメラニ。したがって答えはノーマル:アメラニ=1:1だ。
次は問2だ。ノーマルへテロの作る配偶子はMとm。ノーマルの純系、つまり優性ホモの遺伝子型はMMだからMの配偶子しか作らない。したがって子はMMとMmの二種類の遺伝子型ということになる。しかしMMはもちろんMmも優性形質であるノーマル体色になるな。よって表現型の分離比も何もない。答えはノーマルのみ、だ。
宿題2はアネリの問題だ。何のことはないな。EEとEeが優性形質でノーマル、eeだけ劣性形質でアネリ体色ということだな。まず問1だ。ノーマルの優性ホモとアネリだから、配偶子はノーマルがEだけでアネリはeだけだ。したがって表を書くとこうなる。よって答えは、ノーマルのみ、だ。
配偶子 | 親1 | ||
E | E | ||
親2 | e | Eeノーマル | Eeノーマル |
e | Eeノーマル | Eeノーマル |
問2はヘテロ同士だから、それぞれの親が作る配偶子はEとeの二種類。したがって表はこうなる。
EEとEeは表現型はノーマル、eeはアネリだからノーマルが1+2=3に対して、アネリは1のみ。よって答えはノーマル:アネリ=3:1、ということだな。
配偶子 | 親1 | ||
E | e | ||
親2 | E | Eeノーマル | Eeノーマル |
e | Eeノーマル | eeアネリ |
一年間あったんだからできてるよな。うん。
さて、じゃ先を急ごう。