養え!美を見極める眼力!
とは言っても、相手は命があるとは言え「商品」です。やはりコーンとかボールパイソンとかのキレイな品種が選り取り見取りという場合は、クオリティというのが存在するわけで、やはりそれを見極める力は身につけておいた方がイイに決まっています。自分では、それだけの価値があると思って購入した個体が、実はクオリティが低くて、あとから「なんだ...」なんて思ってその個体に対する愛着が下がってしまうようなことだって否定はできません。残念ながら。
ま、そんなことばかり言っていては、一期一会も逃してしまうかもしれないんですけど。
ただ、やはり大切なお金を出して購入するからには「イイ買い物」をしたいのは当然です。そのための眼力、つまり生体の選び方のポイントを考えてみましょう。
ここまで長ったらしくてスミマセン...
目指すは長生き!
当然ですが、生体選びの最大のポイントは「死なない」の一言に尽きるでしょう。どんなにクオリティが高くても、かわいらしいお気に入りでも、珍しくて二度と手に入らなさそうな個体でも、すぐに死なせてしまったら、それはもうガッカリしてしまうでしょうから。もちろん「死なない」生体を選ぶ、ということは「健康な」生体を選ぶことに他なりません。
ここでは、飼育初級者の方が、ショップで両爬の生体を購入するときに「健康な」生体を選ぶポイントをなるべく具体的に解説してみましょう。
1.その種類の本来の活動時間にショップに行く
やはり「健康さ」を見るためには、その個体が「元気である」ことを見ればいいわけです。そう考えれば、昼行性の種は昼間に、夜行性の種は夜間に見るべきでしょう。
夜行性の種は当然昼の間は寝ているわけで、寝ている姿を見ても元気かどうかはわかりません。これは逆の場合も言えることです。
2.極端に痩せていない
言うまでもありませんが、痩せている個体は何らかのトラブルを抱えていると考えて差し支えないでしょう。どちらかというとよく肥えた個体を選びましょう。もちろん、WCの場合は特に入荷直後では痩せている個体もあるのが当然であり、ショップでメンテすることで肥えさせるわけですから、痩せていることはそのまま悪いことではありません。しかし、飼育の初級者が痩せた個体を購入し肥えさせるには、やはり大きなリスクがあるわけです。できれば痩せている個体を選ぶのは避けましょう。
3.ダニがついていない
これも入荷直後のWCならば、ある程度は覚悟をしなくてはいけませんが、まれにCBなどにも着いていることがありますから注意しましょう。よくくっついている場所は
・目の周囲
・総排泄孔
・外耳孔
・四肢の付け根やワキの下
・指の間
などですので、注意深く見てください。
<参考>
ダニについて
4.餌付いている
もちろん、物怖じせずにエサをガンガン食うことは、健康のバロメータではありますから、餌付いている個体の方が、そうでない個体よりは安心です。しかし、相手は基本的に神経質な両爬たちですから、ショップでエサを食っていても、持ち帰ったらエサを食わない、などということはそれほど珍しいことではありません。
むしろタカサゴナメラなんかだと、エサを食っている、ということ自体が「本当かよ!?」と邪推してしまうような場合だってあるわけです。私なんて、未だに「ボールパイソンはエサ食わない」なんて大昔の固定観念にとらわれていますから。
とにかく、購入の際にショップの方に、飼育の仕方をしっかりと聞いてアドバイスを受けることを忘れないようにしましょう。