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画像提供:aLive |
マッコードナガクビガメ
学 名:Chelodina mccordi mccordi 別 名:ニシマッコードナガクビガメ(基亜種として)英 名:Roti Island Snake-necked Turtle分 布:インドネシアのロティ島甲長:最大21.5cm以前はニューギニアナガクビガメと混同されていて、現在は保護の対象になるほど現地での生息数が激減しているナガクビガメです。
新種として記載されたのが1990年代と新しく、それまでニューギニアナガクビガメと混同され、大量に野生個体が捕獲・流通していたため、その頃の流通個体が現在でも混同されたりすることがあるようです。
また2007年には生息地である狭い島の中で、生息地域によって2亜種に分けられて、基亜種をニシマッコードナガクビガメChelodina mccordi mccordi 、別亜種をヒガシマッコードナガクビガメC. m. roteensis とされました。
ニューギニアナガクビガメとの、もっとも簡単な見分け方は背甲の第一縁甲板と第二縁甲板の大きさの比較とされ、本種は明らかに第二縁甲板が大きいとされますが、写真個体の場合はそれほどでもないような印象を受けてしまいます。
背甲はやや幅が広く、黒褐色から明褐色と比較的バラエティに富んでいますが、これは亜種による違いかもしれません。一般にヒガシマッコード亜種の方が黒みが強い個体が多いと言われているようです。頭部の背面は灰褐色で、腹面は明るい色をしていますが明瞭な境目はなくくすんだようなイメージになるようです。幼体は腹甲にオレンジからクリーム色の斑紋があります。
ロティ島では水生ガメは本種のみであるため、湿地や水路、河川などさまざまな水環境に生息していたそうですが、現在は非常に激減していて見るのは難しくなっているようです。
自然では、年間に3回ほど産卵をすると思われていて、1回に8-14個の卵を産むようです。卵の大きさは30×20mmで2-4ヶ月で孵化に至ります。
最初に弊サイトで「ニューギニアナガクビ」として紹介したのが、実は本種であって、「なんかメンドくせぇ」と思ってしまっていたんですが、なかなか調べてみると興味深くて、しかもそんなことをしているうちに2亜種に分割されたりして、調べがいがありました。というか楽しかったです。
ただ、狭い島にしか生息していなかったわけで、あっという間に絶滅危惧種になってしまったという不名誉な事実だけは心が痛みます。原因の大部分はペットとしての捕獲ですから。幸い、ヨーロッパを中心にCB化がされていて、CBで需要を満たす程度にはなっているというのですから、ホッとします。こういうのは他の種類でも実現したいところですよね。
飼育も比較的しやすいらしいし、それほど大型でもないので人気が出るのも当然でしょう。赤っ恥をかかない程度の知識- インドネシアのロティ島にのみ生息
- かつてはニューギニアナガクビと混同されて流通していた
- 現在は2亜種に分けられている
- ナガクビガメ属で唯一のCITES記載種
- CB化が進んでいるため、入手はそれほど難しくはないが、高価ではある
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど |
温度 | 極端な低温には弱いので、20℃くらいに保温する |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 泳ぎ回れる程度の水深で浮島や流木程度の完全に乾燥した陸地を設置する。あくまで水量を多くとる |
餌 | 配合飼料を食うが、甲の形などがゆがむらしいので小魚やエビなども利用する |
基本的な世話 | 多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる週に1度、強制的に乾燥させ甲羅干しをする幼体にはまめな給餌と強制甲羅干しをする※基本情報は「エクストラ・クリーパー No.2(誠文堂新光社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」を参考にしました。 |
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