Excelを使った飼育記録プログラムの一例
要するに、表計算ソフトに飼育しているすべての個体を入力して、それをスケジュール管理ソフトみたいにデータベースとして記録していくわけです。これなら本来の表計算能力を駆使して、統計的な整理もできるわけです。
で、問題はどんな構造にすればいいのか、ということです。つまりシステム構築をどうするかということです。もちろん、いくらでも金をかけることができる方ならばシステムエンジニアの方にお願いして作ってもらうのがいいんですが、そうはいきませんから、マクロ機能とかVisual Basicを使って簡単なプログラミングをして、使い勝手のいいものを自作するのがいい方法です。
え、私?
いや、PC使うのヘタなもんで...というわけで、うちの職場の方でそういうのを作るのが好きで得意なんで、作ってもらっちゃいましたよ。ハイ。この場を借りて、深く感謝。
とりあえず、まだベータ版なのですが、どんな使い勝手なのかをご紹介しましょう。
私が今年とりあえず使おうと思っているのは、Excelに付属しているプログラミング言語VBA(Visual Basic for Applications)で作られたプログラムです。そのプログラムを起動すると、まず初期画面に「ヘビ中心のエサ管理」と「エサ中心のヘビ管理」の2つが選べるメニューが出ます。
最初に出てくるメニュー |
「ヘビ中心のエサ管理」を選ぶと、特定の個体の記録ができる画面になります。
ここで特定の個体を選んで、その日の給餌の「種類」、行った「世話」をチェック方式で記録できます。またこの画面では「前回の給餌日」「エサの種類」「前回の世話」も表示されています。
ヘビ中心のエサ管理のメニュー画面 |
一方、「エサ中心のヘビ管理」では、全飼育個体の一覧画面が出ますので、エサの種類にこだわらず給餌の有無だけの情報ではありますが、一気にチェックして入力できます。
エサ中心のヘビ管理のメニュー画面 |
とにかく、いかに記録を簡単につけることができるか、を第一に考えたプログラムですので、まだまだ改良の余地はありますが、なんとか今年はこれを使って記録をつけることができれば、と考えています。
少なくとも、この記事をお読みになっている方々は、ご家庭で習慣としてPCを扱っていらっしゃると思います。ですから生き物の世話をしたあとにPCに向かう、という生活パターンの場合は、デスクトップにこのプログラムのショートカットを作っておけば非常に気軽にその日の世話の記録をすることができるでしょう。
もちろん、ココに挙げたのはヘビ飼育の記録用ですので、ご自分の飼育スタイルに合わせて適したプログラムを作るとイイと思います。
この飼育記録プログラム、みなさまからご助言をいただき、さらに使いやすいモノになればいいと思っていますので、特に腕に覚えのある方からのお問い合わせをお待ちしております。またとりあえず興味がある、使ってみたいという方からのお問い合わせもお待ちしております。
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こういう風に、とにかく管理のしやすさばかりに目が行ってしまうと、個体に対する愛情や飼育に必要な心、彼らの目線で、というのが曇りがちになってしまうので、それだけは忘れてはいけませんが、しっかりと管理をすることも情熱の一つの表現ではあると思います。
大切なことを見失わないようにして能率的な飼育記録をつけて、よりよい飼育環境を作ってみてはいかがでしょうか。
しかし何より、こういう日誌というのは、続けるということが一番の至難の業であります。この新年を機会に、今年は飼育記録をつけ続けるというのを目標にしてみてはいかがでしょうか?
いや、私もね...今年こそはね...毎年3月くらいまでは続くんですけど...頑張ります、てか、そういう方向で...
弱気。
<参考サイト>
マクロとVBAについて学習しよう from All About「Excelの使い方」サイト