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チレニアカベカナヘビの基本情報と飼育方法……小型のカナヘビ!

今回は、チレニアカベカナヘビの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。チレニアカベカナヘビは、地中海に浮かぶ島々に分布する小型のカナヘビです。基本的には、人家周辺から草原や荒れ地など、さまざまな環境に生息しています。

執筆者:星野 一三雄

チレニアカベカナヘビの基本情報

チレニアカベカナヘビの基本情報と飼育方法

撮影協力:Herptile Lovers

チレニアカベカナヘビ
学 名Podarcis tiliguerta 別 名:-英 名:Tyrrhenian Wall Lizard 分 布:地中海(コルシカ島、サルディニア島)全長:24cm

地中海に浮かぶ島々に分布する小型のカナヘビです。

本種の属するカベカナヘビ属Podarcis は主に地中海沿岸に分布する小型のカナヘビの仲間で、19種程度が知られています。しかし、似たような種類が多く、また島による地域個体群の分類も混沌としています。

本種もコルシカ島とサルディニア島内の地域個体群や周辺の属島の個体群を亜種に分けたり、分けなかったりとかなり混沌とした分類になっています。それぞれの亜種の特徴や分布まで情報が得られなかったので割愛しますが、最近は1972年になされた説により、10亜種に分けることが多いようです。写真の個体の亜種は不明です。

体色は、基本的に背面が褐色地で細かい黒色斑が入り、体側には明色の斑紋が入りますが、これがグリーンやブルーがかることが多く、特にオスに顕著なようです。また亜種によってはオスの喉が赤く鳴る場合もあるようです。

基本的には、人家周辺から草原や荒れ地など、さまざまな環境に生息しています。また冬季には冬眠を行っているようです。

張るに繁殖を行い、5-12個の卵を産み、2-3ヶ月で孵化に至ります。孵化した幼体の大きさは5-6cm程度であるということです。

写真の個体は、まだ若い個体であるので体側のカラフルな色は出ていないため、斑紋が変わっているニホンカナヘビ、って感じですが、海外のサイトなどを見ると、野生の成熟した個体は非常に美しいことがわかります。

EU諸国は、野生動物の保護が厳しく、このようなカナヘビでも流通することは非常に稀で、滅多に見ることができるものではありません。ただし、大きさから考えて、ニホンカナヘビと同様の飼育でイイと思うのですが、ということは私の個人的な感想では、飼育にちょっとコツが必要そうで、とても初心者向きであるとは言えないでしょう。もちろん、価格から考えれば初心者が飛びつく生き物ではありませんが...

赤っ恥をかかない程度の知識
  • コルシカ島とサルディニア島に分布
  • 10亜種に分けられている
  • 小型のカナヘビ
  • まず流通しない
  • 体側がグリーンやブルーになり美しい
 

チレニアカベカナヘビの飼育方法

飼育容器
60cm以上の爬虫類専用ケースでいい。床面積を広くとれるようにする

温度
基本は無加温だがホットスポットを設置し温度勾配を作る。容器下にフィルムヒーターを敷く

照明
爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる

床材
本質的にはヤシガラ土など多少湿度を保持できる素材を厚めに敷くのがいいが、清潔さなどの点で問題もある

容器内レイアウト
幼体時はシェルターを設置する。水容器は大きめのものを設置する


昆虫食

基本的な世話
陸生のトカゲの飼育法
  • 幼体時は低温と乾燥に十分に注意する
※生態等の情報は海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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