ロットネスト島
さて、とうとう最終日です。この日は、パースの沖に浮かぶリゾートアイランド・ロットネスト島です!
ロットネスト島 |
言うまでもなく、この島には憧れのマツカサトカゲ・ロットネスマツカサ様の世界で唯一の生息地です!
最後の最後に、ここで結果を出したい!!と意気込んで島に渡ったわけです。
多くの一般の観光客と、明らかに異なるオーラを出している私たちですが、そんなん関係ありません。島に到着後、すぐに自転車を借りて島の中を探索です。
時間は非常に限られていますので、どこまでできるかわかりませんが、とにかく全力を尽くします。
しかし、ここでまたもや大誤算。
レンタルサイクルは値段によって、いくつかのグレードがあって、私たちは一番安い、いわゆるママチャリを借りたのですが、これが失敗。
島の中は、起伏が結構ありますし、何より暑い...
てか、誰もママチャリ借りてねーよ。
頑張って、島の中を走り回りますが、やはり時間が悪いのか生き物いなーい!!
途中、でっかいトカゲ、おそらくキングイワトカゲを一瞬見つけるも捕獲どころか撮影すらできません。
また、1mくらいの真っ黒いヘビと道路で遭遇したのですが、コレどーせコブラでしょ、ってわかっていましたから捕獲なんて絶対にムリ。咬まれたら死んじゃうよ。木の棒でコントロールするも、ほとんど動きはレーサータイプですから、これまた写真撮影もできずに逃げられてしまいました。たぶんブラウンスネークの1種ジュガイト Pseudonaja affinisのロットネスト島固有の亜種ロットネストジュガイトだったようです。
島名物の有袋類・クォッカ |
途中で、自転車を右側通行していたら、観光客に怒られちゃうし、残り時間も少なくなってきたし、いよいよ気分が萎えてきました。
極めつけは、起伏。41歳でママチャリじゃ、この坂は登れませーん!!
同行のKくんは、まだ20代半ばですから、ひーひー言いながらもスイスイと登っていっちゃうし、オレ寂しい...
もう、この頃の私は完全に心が折れていたわけです。
これで日本に帰るから、今回はどうやって自分の気持ちを納得させよう。エアーズロックを見れたことで納得させるか?いやいやレプタイルセンターとかパース動物園を見れただけでもいいじゃないか、そういえばメクラヘビも見れたし、モロクトカゲもDORだったけど、あの場所に生息していることがわかっただけでも大収穫だろ?そもそもオブロンガをこの手に捕まえることができたんだから最高だよ!なんて精神的な補償行動に走り始めていたわけです。
もう、本当に帰りのフェリーが出る1時間前くらいには、体はまったく動かなくなって、一休みすることばかり考えていました。
で、途中にちょうど涼しそうな林があったので、そこでママチャリを置いて休憩していたわけです。
周囲を見回すと、いかにも的な倒木とかがあって、あー、こんなところにマツカサとかいるんだろうなぁ、なんて考えていました。そうやって思ったら、オレは何のためにここに来ているのか?生き物と出会うためだろ?まだ時間はあるじゃないか、目の前のこの環境を探索しなかったらあとで後悔するぞ、という心の声が聞こえてきたわけです。
最後の、力を振り絞って周囲を探索しはじめたとき、ついに私は出会えたんです。目の前に、今まで想像していたとおりのシーンと。
そう、マツカサトカゲがポツンと、そこに...
「!?」
走って近づいていくと、お手本通りそのマツカサトカゲは私に向かって「あかんべぇ」をして威嚇してきました。
それでも逃げない彼(女)をそっと手で包み込んで...
「マツカサ、ゲット...」
ロットネストマツカサ |
移動距離数千km、費用数十万円。そんなマイナスイメージが、この瞬間すべて吹き飛びました。
やっぱり、この趣味、やめられないよ。
結局、いつものように大満足のオーストラリア旅行でした!!
夕焼けのウルル |
<関連サイト>
All About「オーストラリア」
<関連記事>
オーストラリア旅行記2004 (1) from All About「両爬」
オーストラリア旅行記2004 (2) from All About「両爬」
オーストラリア旅行記2004 (3) from All About「両爬」
オーストラリア旅行記2006 ひとりOut-Backを行く from All About「両爬」
オージーハープ超入門・前編 from All About「両爬」
オージーハープ超入門・後編 from All About「両爬」
オーストラリア旅行記一覧