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ハートヘビガタトカゲ

スキンクの第34弾は、好みが別れることが多いグループでありながら、比較的一般ウケしやすいアシナシトカゲ・ハーティことハートヘビガタトカゲです!!

執筆者:星野 一三雄

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ハートヘビガタトカゲ

学 名Ophisaurus harti別 名:ハーティアシナシトカゲ英 名:Hart's Glass Lizard分 布:中国南部(四川、貴州、雲南、広西、江蘇、浙江、福建)、台湾体 長:20cm 全長35cm

中国に分布するアンギストカゲ科の四肢が退化したトカゲです。

背面は褐色で、オスは鮮やかに輝く青色のバンド状の斑紋があるのが特徴です。メスでは、これらの斑紋が少ないかあるいは全くない個体もいて地味な印象です。尾は非常に長く、体長の2倍近くあります。しかし、非常に自切しやすく、屋外では再生尾の個体が多いようです。

主に広葉樹林の軟らかい土壌の中に生息していて、朝と夕方に地表に出てきて活動するようです。ミミズを多く食べていると言われていますが、さまざまな昆虫類も食べていると思われます。

初夏に産卵を行い、1回に直径3cm程度の卵を3-8個産みます。卵は20日程度で孵化するそうです。

「ハーティ」の愛称でよく知られたトカゲです。好みが非常に分かれる四肢のないトカゲの中でも、本種はオスのメタリックブルーが美しいため、比較的理解されやすい種類と言えるでしょう。そのため、この手のトカゲの中でも人気が高く、流通してもすぐに売れてしまうようなことが多いようです。

ただし、流通量自体は決して多くなく、探しても見つかる種類ではありません。

飼育自体は、それほど難しくないのでしょうけど、だんだんと世話が行き届かなくなって、気づいたら糸くずみたいにガリガリに痩せていた、というのはよくある話です。

ちなみに名前の「ハート」は人名です。

ハートヘビガタトカゲ
撮影協力:Endlesszone
赤っ恥をかかない程度の知識
  • アンギストカゲ科のトカゲ
  • 原産地は中国南部
  • オスの青い色が美しい
  • この手の中では人気がある
  • 卵生
  • 飼育はそれほど難しくない
飼育の基本情報飼育容器60cm程度の爬虫類専用ケースでいい。床面積を広くとれるようにする。脱走防止のフタは必須温度基本は無加温だがホットスポットを設置し温度勾配を作る。容器下にフィルムヒーターを敷く照明爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる床材本質的にはヤシガラ土など多少湿度を保持できる素材を厚めに敷くのがいいが、清潔さなどの点で問題もある容器内レイアウト幼体時はシェルターを設置する。水容器は大きめのものを設置する餌昆虫食基本的な世話陸生のトカゲの飼育法
  • 幼体時は低温と乾燥に十分に注意する
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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