ドワーフパシフィックボアの基本情報
ドワーフパシフィックボアの基本情報と飼育方法
ドワーフパシフィックボア 学 名:Condoia carinata carinata別 名:ハブモドキボア、パシフィックツリーボア、カリナータパシフィックボア、カリナータニューギニアボアなど英 名:New Guinea Tree Boaなど分 布:ニューギニア、インドネシア全 長:平均50-60cm |
||
非常にさまざまな名前で流通する、小型のボアです。 Condoia属はパシフィックボアまたはナンヨウボア属などと呼ばれ、文字通りニューギニアからフィジーやソロモン諸島、ニューカレドニアなどの南洋の島々に広く分布するグループです。 一般には以下の3種が知られていて、さらに複数の種に分けられますが、さらに2種を追加して、5種とすることもあるようです。
本亜種は、C. carinataの亜種の一つですがC. carinataは分布が広く、各島で分化しているのか、亜種分けが混沌としていて、とてもここでは整理しきれません。もっとも一般的とされているのが、C. c. carinata とC. c. paulsoni の2つに分ける方法であるようです。C. c. paulsoniは90cm程度の大きさになり、やや太くなるようです。 属中で最小の亜種で、体型も細長く、太短い種が多い多い本属の中では異色の存在です。体色や斑紋には変異が大きく、灰褐色地にベージュ、黒、黒褐色、クリーム色、オレンジ、黄色、赤など多様であり、さらに斑紋もストライプや横帯、ブロッチなどさまざまです。頭部は細長く平たい形をしています。よく言われるのですが、毒蛇に似た印象を持っていますが、もちろん無毒のヘビです。 樹上性が強く、人家や農場の周辺の木で見つかることが多いようです。 夜行性で、特にヤモリや他種のヘビなどを中心に爬虫類食性が強い種類です。 繁殖生態は胎生で、雨季に4-6頭程度の小さい幼蛇を出産します。 とにかく、分類がハッキリしていないヘビのようです。流通するときも、さまざまな名称になっているので、どれが最善なのかよくわかりません。とにかく、こういう島嶼性の生き物は、島によって個体群に個性が出たりしますので、今後は大きく分類が変わってしまうことがあるかもしれません。って言うか、たぶん変えた方がいいでしょ。 非常にエキゾチックで、毒ヘビっぽい容姿が魅力的ですが、小型で爬虫類食、さらに入荷状態が悪かったりしますし、何よりも結構
|
||
ドワーフパシフィックボアの飼育方法 |
||
飼育容器 | 樹上性であるが、小型であるためそれほど高さがあるケースを用意する必要はない | |
温度 | 止まり木の高さの背面にシートヒーターを貼り付ける。夜間も保温した方がよい | |
照明 | 特に必要としない | |
床材 | 幼蛇の頃はやや多湿を好むので水苔などを敷くと良いが、成長したら新聞紙等でもよい | |
容器内レイアウト | 流木等で止まり木を再現する。飼育当初はミズゴケタッパーなどで多湿環境を作る。全身が入る水容器が必要 | |
餌 | マウスを食えばいいが、餌付かない場合はヤモリなどの爬虫類を使う | |
基本的な世話 |
|
|
※「飼育の基本情報」は海外サイトおよび「大蛇世界(マリン企画)」を参考にしました。 |
【関連記事】