TOP>トカゲ>オオトカゲの仲間>スペンサーモニタースペンサーモニター
学 名:Varanus spenceri別 名:スペンサーオオトカゲ英 名:Spencer's Goanna, Spencer's Monitor, Plain Goanna分 布:オーストラリア北部(クイーンズランド州西部からノーザンテリトリー東部)全長:120cm程度オーストラリアでは比較的大型のオオトカゲです。
陸生種であるため、四肢や尾は太くがっちりとしていて、頭部はやや小さめです。
明るい褐色やクリーム色地に暗褐色のバンドが入り、白色に近いような小さな斑点が散在します。成体では全体的に白っぽいというかすすけたような印象が強いのですが、幼体時はコントラストが強く美しい体色をしています。目が丸く、やや上部に突出しているため、少しひょうきんな表情のオオトカゲであり「アヒル顔」などと表現されることが多く、他のモニターに比べ個性があります。
陸生種で、乾燥した草原や荒れ地に生息し、森林などでは見かけないようです。ただし、日の高い日中や夜間は巣穴や大きな岩の割れ目などに身を潜めて、早朝や夕方に餌となる小型の哺乳類や爬虫類、昆虫類などを求めて徘徊しています。野生での生態は不明な点が多く、乾燥して気温の低い時期は休眠を行うとも言われています。
卵生で最大で30個程度の卵を産みます。卵は29℃前後で113-140日程度で孵化に至ります。孵化した幼体の全長は22cm程度です。
オーストラリアのモニターですから、もちろんほとんど流通はありませんが、まれに海外で繁殖されたらしいCBのベビーが流通することがあります。もちろん非常に高価な生き物ですが、それだけの価値は十分にある種類です。
大型の陸生種であるため、巨大な飼育施設が必要になりますから、もちろん飼育自体にもかなりの経済的負担を強いられることも覚悟しましょう。
写真だけで、この個性的な顔を見たときは、なんだか異質な感じがして「変なモニター」程度の印象しかなかったのですが、飼育下での展示とはいえ、赤い土の上にいる本種の実物を見たときの感激はすさまじかったです。ものすごい存在感のあるモニターと言えるでしょう。
いや、しかし幼体のかわいさは犯罪的です...
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- オーストラリアのやや大型の陸生種
- 目が丸く、個性的な顔だちで「アヒル顔」などと言われる
- ほとんど流通しないが、したとしても高価
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幼体 |
画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます飼育の基本情報 |
飼育容器 | 底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。最終的には部屋ほどの大きさの飼育施設が必要 |
温度 | 基本は23℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。 |
照明 | 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。 |
床材 | ベラボン、人工芝、新聞紙など。めくり上がりなどに注意する。 |
容器内レイアウト | シェルターと全身が入ることを浸ることができる水入れ。ホットスポット下に平たい石など |
餌 | コオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。成体になってからはさらに大きなエサが必要。栄養添加剤は必須 |
基本的な世話 | オオトカゲ類の飼育に準ずる- あまり乾燥させすぎず、定期的に霧吹きを行って湿度を上げる時間を作る
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※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ(誠文堂新光社)」「大蜥蜴世界(マリン企画)」「ビバリウムガイド No33(マリン企画)」および海外サイトを参考にしました。 |
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