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トオスジヒメレーサーの基本情報と飼育方法……小型の昆虫食性ヘビ!

今回は、トオスジヒメレーサーの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。トオスジヒメレーサーは、地中海東岸部に生息する小型の昆虫食性のヘビ。実にかわいらしいヘビで、ヤモリが好きな飼育者は、本種の飼育は楽しく感じると思います。

執筆者:星野 一三雄

トオスジヒメレーサーの基本情報

トオスジヒメレーサーの基本情報と飼育方法

トオスジヒメレーサーの基本情報と飼育方法

トオスジヒメレーサー
学 名Eirenis decemlineata別 名:-英 名:Narrow-striped Dwarf Snake分 布:パレスチナ地方(トルコ南東部、レバノン、イスラエル、シリア、ヨルダン、イランとイラクの一部)全 長:70cm 地中海東岸部に生息する小型の昆虫食性のヘビです。

本種が属するヒメレーサー属Eirenis は15種ほどが知られており、小型でやや動きが速いためこう呼ばれます。飼育の対象種としては、決してメジャーではないため、属全体としても流通することは稀ですが、本種はときどき流通することがあるようです。

名前からもわかるように、明褐色地に赤褐色から暗褐色のストライプが、合計10本走っていることが特徴です。また頭部にはやや複雑な虫食い状の斑紋があり、特に目の前部にあるのは大きくて目立つ斑紋です。生息地は、やや乾燥した岩が多い荒れ地で、岩の下などに潜んでいるようです。基本的に昼行性で、昆虫類やサソリのような節足動物を食べています。

繁殖生態は、見つけられませんでした……ハッキリ言って知られざる「名蛇」です。少なくとも、私が飼育した感じは素晴らしいヘビでした。

昆虫食性ということで、やはり普通のヘビを飼育している感じではないのですが、それがまた新鮮でした。昆虫食性と言えば、アメリカのラフアオヘビを連想しますが、それよりはずっと飼いやすいし、神経質でないし、結構姿を見せてくれるし、何よりも普通のヘビに近い感覚でした。
大きさも手頃で、繁殖もおそらく狙えるでしょう。それと、ちょっと日本のヒバカリに似ている感じで、実にかわいらしいヘビです。

たぶん、ヤモリが好きな飼育者は、本種の飼育は楽しく感じると思います。久しぶりに飼っていて楽しいヘビでした。

残念ながら、流通は稀ですので入手する機会は少ないと思いますが、見つけたら絶対に飼ってみることを薦めたいです!!

 

赤っ恥をかかない程度の知識

  • イスラエルなどの中東に分布するヘビ
  • 昆虫食
  • 乾燥系で飼育しやすい
  • 流通は稀
 

トオスジヒメレーサーの飼育方法

飼育容器
ヘビの大きさに合わせフタがしっかりとできるプラケースや衣装ケースなど。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい

温度
シートヒーターなどで保温する

照明
おそらく紫外線入りの爬虫類用の蛍光灯が必要

床材
目の細かい砂がいいが、ウッドシェイブでもよい

容器内レイアウト
体全体が浸かるような倒されたりあふれたりしない水容器とシェルターを設置する。


生きたコオロギを1回に3-5匹程度、2日おきくらいに与える。必ずカルシウム剤を添加する

基本的な世話
餌以外はいわゆるナミヘビの飼育方法でよい
  • 多湿は好まないので、水容器の転倒などに注意する
※「飼育の基本情報」は海外サイトを参考にしました。

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