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コモチミミズトカゲは小型のミミズトカゲ! 基本情報と飼育方法

今回は、コモチミミズトカゲの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。コモチミミズトカゲは、アフリカの北西部の地中海沿岸部に分布する小型のミミズトカゲ。淡褐色地に暗褐色の小さな斑点がチェック状に散在しているのが特徴のようです。

執筆者:星野 一三雄

コモチミミズトカゲの基本情報

コモチミミズトカゲの基本情報と飼育方法

画像提供:Endless Zone

コモチミミズトカゲ
学 名Trogonophis wiegmanni別 名:-英 名:Checkerboard Worm Lizard 分 布:アフリカ北西部(モロッコ、アルジェリア、チュニジア)全長:20cm

アフリカの北西部の地中海沿岸部に分布する小型のミミズトカゲです。

本種はフトミミズトカゲ科に属する種類で、一応Trogonophis wiegmanni wiegmanniT. w. elegans の2亜種に分けられています。外見の区別に関する情報は探しきれませんでしたが、亜種T. w. elegans はモロッコの最北端であり、ジブラルタル海峡に突出したスペインの飛び地領であるセウタという場所のみに分布されているとされている特殊性から、上の写真の個体や、現在大量に流通しているのは基亜種T. w. wiegmanni であると考えられます。

小型で太短く、英名にもなっているように淡褐色地に暗褐色の小さな斑点がチェック状に散在しているのが特徴のようです。

生息環境は年間の降水量が最低600mm以上はある乾燥地帯で、森や草原などの植物の周辺や岩の下などで見られるようです。完全な乾燥した環境ではなく、常に湿り気を帯びた土中で生活しています。また道路の周辺のような場所にもいる、一般的な種類であるようです。

ミミズトカゲの仲間で唯一の胎生種で、1回で2-5匹の子を出産します。

まあ、虫だ。虫。

どう見てもガの幼虫、つまりイモムシにしか見えません。これで胎生だというのだから驚かされます。

一般にミミズトカゲの仲間は、生息地でも採集が難しいのか、需要が少ない割には高価なのですが、本種は2008年に突如大量に国内で流通し、しかも非常に安価です。

おそらく飼育も難しいわけではないので、ミミズトカゲの入門としてもってこいの種類ではないでしょうか。

ま、いくら安くても、そんなに欲しがる人がいるのかどうかはわかりませんが...たぶん、私は飼うはず。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • アフリカ北西部に分布
  • 2亜種に分かれている
  • 胎生
  • 小型
  • ミミズトカゲにしては非常に安価で、少なくとも2008年には流通量も多かった
 

コモチミミズトカゲの飼育方法

飼育容器
45cmクラス以上の容器で床面積が広いもの

温度
容器下にフィルムヒーターを敷く

照明
特に必要なし

床材
ヤシガラ土など保湿性のあるものを厚く敷く

容器内レイアウト
水入れを常設する


頭をつぶしたコオロギや刻んだピンクマウスなどを餌皿の上などに置くと食う

基本的な世話
  • 床材は湿らせすぎないようにするが、乾燥させすぎてはいけない
  • エサは置き餌で食うが、普段は床材の中に潜っているだけなので、コミュニケーションのため給餌はピンセットなどで直接与える方が楽しい
※「飼育の基本情報」は海外サイトおよびショップの方の話を参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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