アフリカンロックモニターの基本情報学名:Varanus albigularis 別名:イワオオトカゲ 英名:African Rock Monitor 分布:アフリカ大陸南東部 全長:100-150cm前後 |
|
アフリカンロックモニター
本種は分布も広いため、地域変異等が多く亜種分けが混沌としていますが、一応以下の3亜種に分けるのが一般的であるようです。
灰褐色地に暗色で縁取られた明色のスポットが背面に並んでいて、一般に持たれているイメージよりもかなり美しいモニターです。亜種や地域個体群による体色や斑紋のパターンに変異が多いようですが、一般には目の後ろに暗色のラインが走り、目と鼻孔の間が黄色くなっている個体が多いようです。また目から鼻にかけて盛り上がっているため、顔が細長くなく他のモニターとは異なった印象を受けます。 やや乾燥した草原や岩場に生息していて、他のモニターの仲間と同様に岩の割れ目や倒木の下などで生活していますが、移動力が大きく一日に何キロも歩き回って、さまざまな動物性の餌を食います。 ただし、冬の期間や乾期の間は休眠状態になるようです。 一年間で2回に分けて計65個程度の卵を産むことが知られています。卵は27-30℃で115-180日を経て孵化します。孵化した幼体は全長が20cm程度です。 幼体時はサバンナモニターに似ていて、以前はサバンナモニターの亜種と考えられていたこともあったようです。ただし、サバンナモニターよりもかなり大型になるモニターでもあり、飼育にはそれなりの覚悟が必要です。 亜種としてはノドグロイワオオトカゲの幼体が、数は少ないのですが比較的コンスタントに流通していますので、入手に困ることはなく、またそれほど高価な種類でもなく飼育もしやすいので、なかなかオススメのモニターではあるのですが、いかんせん大型になるというのがネックでしょうか。 CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
|
|
赤っ恥をかかない程度の知識
アフリカンロックモニターの飼育方法飼育の基本情報≪飼育容器≫ 底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。立体活動も行うので高さも十分に。さらに通気性も重要。 ≪温度≫ 基本は23℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。 ≪照明≫ 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。 ≪床材≫ ベラボン、人工芝、新聞紙など。めくり上がりなどに注意する。 ≪容器内レイアウト≫ シェルターと全身が入ることを浸ることができる水入れ。ホットスポット下に平たい石など。 ≪餌≫ コオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。栄養添加剤は必須。 ≪基本的な世話≫ 乾燥系オオトカゲの飼育に準ずる ※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ(誠文堂新光社)」「大蜥蜴世界(マリン企画)」「ビバリウムガイド No33(マリン企画)」および海外サイトを参考にしました。 【関連記事】 |
TOP>トカゲ>オオトカゲの仲間>アフリカンロックモニター
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。