ヒガシアゴヒゲトカゲの基本情報
ヒガシアゴヒゲトカゲ
学 名:Pogona barbata別 名:-英 名:Eastern Bearded Dragon分 布:オーストラリア東部全長:45cm
オーストラリアの東部に生息するアゴヒゲトカゲの一種です。
国内で流通するのはフトアゴヒゲトカゲで、こちらはオーストラリアの内陸部に広く分布しているPogona vitticeps で英名も「Central Bearded Dragon」ですが、本種はそれとは別種で、ほとんど国内には流通していません。
フトアゴヒゲトカゲとの違いは、尾の棘状鱗がリング状に生えていること、頭部がやや細く後頭部の棘状突起の列がV字状に曲がっていること、口の中が黄色いことなどで区別できるようです。また海外のサイトなどを見ると、本種の方が黒っぽい個体が多いようにも感じます。
比較的、乾燥した草原や森林に生息し、倒木などの上で日光浴をしています。また道路にもよく出てくるようです。
餌は昆虫類、小型の齧歯類、陸生巻貝などの動物性のものと果実や花などの植物性のものの両方を食っています。
産卵期は8月から11月にかけてで、メスは1クラッチあたり35個程度の卵を産みます。また6週ほどの間を開けて15-35個くらいの2クラッチ目を産みます。卵は29℃程度で45-79日をかけて孵化します。
本家フトアゴヒゲトカゲは、すでに数え切れないくらいの品種が作出され、もっともペットとしてポピュラーなトカゲとなりましたが、こちらはまったく流通するのを見かけません。ま、特にこれと言ってフトアゴと変わった面は見られないから当然ですが...
で、オーストラリアで出会ったわけですが、最初は知識不足で普通のフトアゴかと思ってしまったわけです。別種だったんですね...
でも、さすがワイルド。ガンガン威嚇して、顎のヒゲをふくらませてもらいましたし、大きく口も開けてもらえて真っ黄色の口の中もたくさん見せてもらえました!!やっぱり、自然の中での彼らとの出会いはいつも新鮮な気持ちにさせてくれます。
ちなみに上の写真の個体、目の周りと尾の前半分が白いのは、脱皮殻がくっつきっぱなしになっているだけです。
赤っ恥をかかない程度の知識- フトアゴヒゲトカゲとは別種
- 口の中が黄色いのは特徴らしい
- オーストラリアの東側に分布
- 国内ではほとんど流通しない
ヒガシアゴヒゲトカゲの飼育情報
飼育容器90~120cmクラス以上の水槽など
温度
ホットスポット部は40℃、低温部は26~30℃。夜間は21~24℃にする。
照明
紫外線灯とバスキングランプが必要。紫外線灯はできれば複数。
床材
爬虫類用の砂漠の砂など
容器内レイアウト
流木や岩などでホットスポットとシェルターを作る。水入れは小さめで倒れにくいもの。
餌
専用の配合飼料もあるが、基本的にはコオロギやジャイアントミールワームなどの昆虫を主食にして野菜や果実などの植物質も同量程度与える。幼体時はピンクマウスのきざんだものなどの高タンパク質も与えるとよい。
基本的な世話 乾燥系トカゲの飼育に準ずる
- 海外の情報などでは毎日の給餌は植物食で、週に2回程度動物食を与えると良いという情報も
- カルシウムの添加は必須。ときどきビタミン剤も添加する
- 自分よりも小さい他種のトカゲは食われてしまうので同居させない
- 飼育下での寿命は10年ほど
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