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画像提供:Endless Zone |
コミミイロメガエル
学 名:Boophis microtympanum 別 名:-英 名:Imerina Bright-eyed Frog 分 布:マダガスカル南部の山地全長:オス27-30mm メス33-42mm マダガスカルに生息するマダガスカルガエル科イロメガエル属のカエルです。
イロメガエル属は、以前はアオガエル科に分類されていたマダガスカルに固有で、現在までに55種を擁する大きなグループです。確かに一見アオガエルのような外見で、半樹上性から樹上性の種類が多く、派手な体色から地味あるいは小型の種類から大型の種類まで多様な種類を含んでいます。
両爬飼育の世界ではアオガエルの仲間と混同されて知名度も低かったのですが、美しい体色の種類などもいることがわかり、次第に注目を集めているグループと言えます。
上の写真のようにオスは緑色の地色にオレンジ色に縁取られた黒褐色の不規則斑が入りますが、メスはもう少し黄色みが強いようです。体側には赤色が入ることもあり、指先の吸盤もオレンジから赤色に染まります。腹部は白色で、喉に暗色斑がある場合もあります。
樹上性が多いイロメガエル属なのですが、本種はほぼ完全な地表性で、あまり高い木などには登らないようです。飼育下でも床面に置かれたシェルター内に隠れていることが多いそうです。
繁殖期になると渓流に集まってきて繁殖を行います。
卵は1クラッチで100個程度で小さなかたまりに分けて産みます。卵は水中の障害物などの周囲に産みつけられます。卵は3-5mmほどで、およそ7-10日で孵化します。山地の渓流という環境のためか、成長は遅く1年ほどかかって変態に至ります。変態直後の幼ガエルは24mm程度だそうです。
正直、ほとんどの方がご存じない種類でしょうし、イロメガエル属なんていうのも知られていないでしょう。
しかし、種類数も多く、やはりアオガエル科のようにさまざまなタイプがいて、なかなか興味深いグループです。
飼育下ではヤドクガエルと樹上性ガエルの中間的な感じのビバリウムで飼育できそうで、観賞用にもってこいなんですが、残念ながら高温に弱く18-20℃という低温が好適温度だそうです。うむ...ちょっと飼育は難しそう...
でも、確かに言われてみれば指先の吸盤が小さくて樹上性って感じじゃないです。生き物の生態って、体型を見ると推測がつくっていう良い例かもしれません。赤っ恥をかかない程度の知識- マダガスカルの小型のカエル
- マダガスカルガエル科で55種程度のイロメガエル属の1種
- 樹上性ではなく地表性
- 高温に弱い
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飼育の基本情報 |
便宜上、樹上性ガエルの項で紹介しましたが、本種は地表性が強いので、「ヤドクガエルの飼育」が一番適すると思われます。 |
※「飼育の基本情報」は海外サイト、「爬虫類・両生類ビジュアルガイド カエル1(誠文堂新光社)」およびショップの方の話を参考にしました。 |
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