アマゾンカエルガメの基本情報
写真提供:Herptile Lovers
学 名:Phrynops raniceps別 名:-英 名:Amazon Toad-headed Turtle分 布:南米のアマゾン川とオリノコ川流域(ブラジル、コロンビア南東部、ペルー東部、ボリビア北部、ベネズエラ南部)甲長:30cm前後 最大33cm
南米に分布する曲頚類の大きなグループであるカエルガメ属の1種です。
本種は記載されている種としての特徴と流通する個体の特徴が一致しない場合が多く、近縁種であるナスタカエルガメPhrynops nasutus と混同されたり、分類が混沌としていましたが最近は落ち着いてきたようです。
背甲は扁平で明褐色から暗褐色ですが、幼体時には写真の個体のように各甲板に1つの暗色斑があります。腹甲は黄色ですが、大きな暗色斑がある場合もあります。
頭部は大きく、明るいオリーブ色から黄色、オレンジ色の地色に眼の後ろから細い暗色のラインが数本走るのが特徴です。ただし成長すると頭部のラインは薄れて全体的に灰褐色になっていきます。またナスタカエルガメは頭部の色が背面側が暗色、腹面側が明色に別れているのですが、本種では特に顕著には分かれていません。
生息環境は細流、池や湖です。水生が強いのですが、現地では陸上を歩いて移動している姿などもよく見かけるそうです。
繁殖生態はわかっていませんが、6-8個の球形の卵を水辺の土手に産むことが知られています。数少ない記録では、スリナム産の個体が産卵して孵化した個体は3週間後には甲長が6cmあったそうです。
食性は肉食が強いようで、さまざまな水生動物を食べているようです。特に貝類を好むようです。
最初にも書いたように、分類が混乱していて、以前はナスタカエルガメの亜種とされていたヴェルムートカエルガメP. n. wermuthi と同一視されており、ヴェルムートが本種と同一種であるという考え方が主流のようです。
飼育下では、水量の大きい環境で飼育すると大きな頭を振りながら活発に動き回り、ユニークなカメとして人気が高いようです。また幼体時の比較的派手な色彩も魅力的です。
と、精一杯書いてみたのですが、もう最初の分類を調べているところから頓挫しました。生態についても全然、情報ないし...誰か助けて...本当に「ココ違うゾ!!」みたいな勢いでも結構ですので。いや、大きくなること以外は非常に良いカメらしいんですが。曲頚類難しすぎ。
赤っ恥をかかない程度の知識
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アマゾンカエルガメの飼育方法
飼育容器60~90cmクラスの水槽や衣装ケースなど
温度
25℃程度に保温をする
照明
紫外線入りのバスキングランプが必要
ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター
床材(底砂)
サンゴ砂などはアルカリ性に傾くので不可
容器内レイアウト
泳げるくらい水深は深くてよい。陸場は流木を利用する。流木は水中にも組むこと
餌
配合飼料を食うのならば、配合飼料でよい。貝類、メダカやアカムシなどから餌付ける
基本的な世話
- 換水は週に一度、3分の2程度
- 2週に1回は全換水
- 全換水時にブラックウォーターを利用
- 週に1度、強制的に乾燥させ甲羅干しをする
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