爬虫類・両生類/両生類・爬虫類関連情報

ホウセキカナヘビの飼育方法と基本情報を紹介!

ここでは、カナヘビの仲間であるホウセキカナヘビについて学びましょう!ホウセキカナヘビを飼ううえでの基本的な飼育方法や知識を紹介します。餌は何を食べさせ、ケージはどの程度の大きさが必要になるのか、飼育の入門としても欠かせない情報です。

執筆者:星野 一三雄

<目次>
ネバダホウセキカナヘビ
写真提供:aLive  
 

ホウセキカナヘビ

学 名Timon lepidus 別 名:-英 名:Ocellated Lizard 分 布:ヨーロッパ西部(スペイン、ポルトガル、フランス、イタリア全長:40-60cm

ヨーロッパの西部に広く分布する大型で非常に美しい、そして飼育の対象として世界的に人気が高いカナヘビです。

本種は分布によって以下の4つの亜種に分けられています。

  • Timon lepidus lepidus ・・・基亜種
  • T. l. ibericus ・・・イベリア半島西部(スペイン、ポルトガル)
  • T. l. nevadensis ・・・スペイン南西部(アンダルシア州のシエラネバダ山脈周辺)
  • T. l. oteroi ・・・スペイン北西部(ガリシア州のSalvora島)
上の写真の個体は、ネバダホウセキカナヘビT. l. nevadensis ということで間違いないそうなのですが、他亜種のいい画像がなかなかないため、とりあえず今回は本亜種の画像を使ってホウセキカナヘビ全体の解説をします。今後、他亜種のいい画像が入手できたならば、このページはネバダホウセキカナヘビとしてのページになります。

それぞれの亜種によって多少の斑紋の違いなどはあるようですが、基本的に生体は灰褐色ベースに黄緑色、水色、黄色、白色が乗った非常に美しい体色をしています。さらに胴体の側面に青色をした円形の斑が散在し、和名の由来になっています。

幼体は、やや地味で灰褐色地に暗褐色の円形模様が散在する斑紋です。

やや乾燥した荒れ地や草原、森林に生息し、岩場などを生活の場にしています。またブドウ園や牧草地、畑などでも見られるようです。昆虫類を中心にさまざまな動物性のものを食べていますが、落下した果実なども好むようです。

卵生で5-22個、16-27mm×10-14mmほどの大きさの卵を1-2クラッチ産みます。卵は70-95日ほどで孵化します。

特に幼体時に、近縁種と区別がつきにくいため、以前は北アフリカの別種バーバーカナヘビT. pater と区別されずに流通していたようですが、最近はキチンとわけられているようです。ただし、もともとヨーロッパの爬虫類というのは流通しませんので、流通量は少なく、確実に本種である、という個体が販売されていたならば、欲しい方は即「買い」といえるかもしれません。

上の画像ではわかりにくいのですが、ヨーロッパのサイトなどで本種の自然での画像などを見ると、本当に見直してしまうような画像を見ることができます。あらためて非常に美しいトカゲであることがわかり、世界的に人気が高いことも納得できます。

特別な高温が必要というわけでなく、日本の気候でも十分に飼育が楽しめるのですが、大きくなること、大型個体は気が荒く噛みつくことがあること、強い光が必要であることから、飼育の難易度は決して低いものではないと言えます。

飼育にももちろん興味はありますが、これは野生で見てみたい、そして写真におさめてみたいトカゲです。いつかスペインに行って探してみたいなー。

しかし海外サイトでの情報がスペイン語ばかり。かなり頑張ったんですが、この辺が限界でした。スミマセン。

 

赤っ恥をかかない程度の知識

  • ヨーロッパの西部に広く分布
  • 4亜種に分けられている
  • 最近はそうでもないが、以前はほとんどが別種のバーバーカナヘビが流通していた
  • 相当、気が荒いらしい
  • ショップサイトの画像では、それほどでもないが野生ではかなり美しい
  • 流通量は多くはない
  • 比較的臆病な性格
  • 動物食中心
 

飼育の基本情報

飼育容器 90cm以上の爬虫類専用ケースでいい。最終的には自作の120cmクラスのケージが必要。床面積を広くとれるようにする 温度 基本は無加温だがホットスポットを設置し温度勾配を作る。容器下にフィルムヒーターを敷く 照明 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる 床材 本質的にはヤシガラ土など多少湿度を保持できる素材を厚めに敷くのがいいが、清潔さなどの点で問題もある 容器内レイアウト 幼体時はシェルターを設置する。水容器は大きめのものを設置する 餌 昆虫食。大型の個体には果実なども与えてみる 基本的な世話 陸生のトカゲの飼育法
  • 幼体時は低温と乾燥に十分に注意する
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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