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ハナマルスッポンの基本情報と飼育方法……口元のふくらみが特徴!

今回は、ハナマルスッポンの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ハナマルスッポンは、アジアの超大型のスッポンであるマルスッポンの1種。マルスッポンの形態的な特徴は、口元のふくらみです。上唇の周辺が肥大していて、いわゆる「ふくれっ面」をしています。

執筆者:星野 一三雄

ハナマルスッポンの基本情報

ハナマルスッポンの基本情報と飼育方法

写真提供:aLive

ハナマルスッポン
学 名Pelochelys bibroni別 名:ハナガラマルスッポン英 名:Bibron's Giant Softshell Turtle分 布:ニューギニア南部甲 長:102cm アジアの超大型のスッポンであるマルスッポンの1種です。

マルスッポン属Pelochelys は以前はPelochelys bibroni の1種だけだったようですが、現在は以下の3種に分けられているようです。
  • ハナマルスッポン(ハナガラマルスッポン)Pelochelys bibroni ・・・ニューギニア南部
  • カントールマルスッポンP. cantorii ・・・インドから中国南部
  • ゴマダラマルスッポンP. signifera ・・・ニューギニア北部
マルスッポンの形態的な特徴は、口元のふくらみです。下に顔のアップを載せていますが、上唇の周辺が肥大していて、いわゆる「ふくれっ面」をしています。また他のマルスッポンと比較すると、背甲に複雑な模様の斑紋があり、背甲の表面に小さな棘状の突起としわ状のヒダが多数散在しているためザラザラした感じに見えることです。特に頚部にも棘状の突起が多く目立ちます。 主に河川の淡水域に生息し、他のスッポンのように砂泥底に潜って生活をしているようです。食性は肉食であると思われています。

産卵期は6-9月頃と考えられており、時としてワニの産卵巣の跡を利用することもあるそうです。おそらく数クラッチに分けて合計100個程度の卵を産み、1クラッチでは20-40個程度を産むと考えられています。

もともと海外、特にアジアのスッポンは一部の熱烈なマニアに人気が高いくらいで、一般の両爬ファンにとってはちょっとマイナーなイメージのするカメですから、流通量も多くなく、また別種ということになったため本種はほとんど流通することはありません。
 

赤っ恥をかかない程度の知識

  • ニューギニア南部にのみ生息する希種
  • かなり大型になる
  • 特徴はふくれっ面と頚部のトゲ、ザラザラした感じの背甲および背甲の斑紋

 

 

 

ハナマルスッポンの飼育方法

飼育容器
大きめの水槽や衣装ケースなど

温度
観賞魚用のヒーターとサーモスタットで24~28℃程度に保温する

照明
紫外線入りのバスキングランプを設置した方がいいと思われる

ろ過
できれば外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
潜ることを好むため、目の細かいパウダー状の砂を必ず厚めに敷く

容器内レイアウト
背甲が完全に隠れる高さに砂を敷いて、砂に潜って首を伸ばして呼吸ができる水深。腹甲が傷つかない素材の陸場が必要


肉食性。魚やエビ、巻き貝などを与える

基本的な世話
いわゆるスッポンの飼育法ポイントは
  • 皮膚病に注意する
  • 咬みつかれないように注意して扱う
  • など
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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