デプレッサイワトカゲの基本情報
デプレッサイワトカゲの基本情報・飼育方法
画像提供:桔梗屋 |
デプレッサイワトカゲ 学 名:Egernia depressa別 名:ヒメトゲオイワトカゲ、デプレッサヒメトカゲ英 名:Pygmy Spiny-tailed Skink分 布:オーストラリア中西部(西オーストラリア州、ノーザンテリトリー準州、南オーストラリア州)全長:7-16cm前後 最大17cm |
写真の個体は「コーラル」と呼ばれ、通常の体色の個体と比べて珍重されていますが、どうやらそもそもこれが本種のスタンダードな体色のようです。
つまり明赤褐色地に黒色の小さな斑点が散在し、特に尾部では黒色のバンド状になるという体色です。それでも個体差があり、暗赤褐色やほとんどくすんだ褐色の個体もいるようです。
砂漠に近い荒れ地や乾燥した林などに生息し、昼行性です。特に岩の割れ目などに潜んでおり、携帯などから考えてもアフリカのヨロイトカゲの仲間のような生態であるようです。また一部の地域では大きなシロアリのアリ塚に住みついていることもあるそうです。
繁殖生態は卵胎生で、1-2頭の幼体を出産します。食性は昆虫食性ですが、植物質のものも食べるという報告もあるようです。
乾燥系小型トカゲの頂点に君臨する大人気のトカゲです。何と言っても高い...おそらくアフリカの小型ヨロイトカゲであるヒナタヨロイトカゲとは生態系での位置とかが同じで、いわゆるカウンターパートというところなんでしょうけど、国内での流通価格と言ったら20倍くらいの差がありますから。でも、オーストラリアのフィールドに行くと、あの広い大地でこんな小さなトカゲを見つけることって至難の業です。私もオーストラリアに行くたびエゲルニアの仲間を探すのですが、まだ見つけたことがありません。
オーストラリアに分布しているからって、行けば見られる生き物ではないわけです。高いのも当然でしょう。というか安かったらいけません。 国内でもごくわずかに繁殖例も聞かれますが出産数も少ないことですから、おそらくこの後もずっと高嶺の花であり続けるトカゲでしょう。
赤っ恥をかかない程度の知識
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デプレッサイワトカゲの飼育方法
飼育容器 60cmクラスの水槽で床面積が広いもの 温度 ホットスポット下は40℃以上。ケージ内に25℃以下の場所も作る。夜間は20℃を切っても良い。 照明 非常に強い紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。 床材 乾燥した細かい砂を薄く敷く 容器内レイアウト シェルターと小さめで倒れない水入れ 餌 基本的に昆虫食であると思われるのでコオロギやミールワーム。カルシウム、ビタミンなどの添加剤は必須 基本的な世話 乾燥系トカゲの飼育に準ずる ※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。【関連記事】