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写真提供:Herptile Lovers |
インプレッサムツアシガメ
学 名:Manouria impressa 別 名:ベッコウムツアシガメ英 名:Impressed Tortoise 分 布:ミャンマー、マレーシア、ベトナム甲 長:31cm後肢の付け根に大きな突起状の鱗があるため「ムツアシ(六つ足)ガメ」と呼ばれる東南アジアのリクガメです。
背甲は上面が平たく、地色が黄褐色です。また甲の継ぎ目が暗褐色になり各甲板に放射状の模様が入ることもあります。頭部は黄褐色ですが、褐色の斑点が散在し、桃色の小班点も散在します。
比較的乾燥した常緑の森林や竹林に生息し、林床のリッター層で生活しています。特に水場に依存するようなことはないようで水分は朝露や雨に頼っているようです。野生での主食はキノコ類でありときどきはタケノコなども食べているようです。
繁殖の記録は少ないのですが、雨季に繁殖行動を行い、リッターの下などに17個程度の卵を産んだ記録があるようです。この時に孵化した幼体は甲長が50mmだったそうです。
言わずと知れた、リクガメ中飼育最困難種です。以前は、比較的多く流通していたようですが、やはりストック状況が悪かったようで、日本に到着した時には、すでにボロボロということが多かったようです。
それだけでなく、現在でもまともな長期飼育記録が少なく、飼育方法が確立されていないリクガメであるというステイタスは変わっていません。とにかく、ほとんどの書籍関係を見てもボロクソに書かれているくらいですから。
野生でキノコを食っているからと言って飼育下で与えても食わないということで、とにかくとてもではありませんが飼育に向いていない種であるようです。
ただし、ごくまれにCBが流通するようなことがあり、やはり多少は飼育し易いようです。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- とにかく飼育が難しい
- 最近は流通量が少ない
- あまり大きくならない
- やや多湿環境を好むが高温と蒸れには弱い
- WCの立ち上げが難しい
- 野生下での主食はキノコ類
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 幼体でも60~120cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。通気性の確保ができるものがよい。水槽は背の低い「ランチュウケース」がベター |
温度 | 22-26℃くらいを保ちホットスポットを準備してケージ内に温度の勾配を作る |
照明 | あまり強い紫外線を好まない。弱めの紫外線入りの蛍光灯などを使うが、隠れるところも作る
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床材 | 必ずしも保湿性のある物である必要はない |
容器内レイアウト | 水入れは、体を入れて浸かることができる大型のものを常設 |
餌 | キノコ類から餌付ける。エリンギは好むらしい。豆腐とエリンギを混ぜたものは餌付くことが多いらしい |
基本的な世話 | 一般的なリクガメ飼育であるがやや高めの湿度を保つために毎日、散水を行う冬期は保温をする18℃以下にはしないそれ以外はリクガメというよりヤマガメ飼育に近いらしい※「飼育の基本情報」は「AQUQRIUM SERIES ザ・リクガメ(誠文堂新光社)」「リクガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド リクガメ(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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