ベトナムの熱帯雨林に生息する非常に美しいヤモリです。ニホンヤモリと同属であるGkko 属のヤモリですがはるかに大型になります。
写真は痛恨の出来ですが、調子の良いときは別名の「ゴールデンゲッコー」からもわかるように背面が金色になり、それ以外の部分が明灰色になるため、非常に美しくなります。通常は暗褐色地に背面がオリーブグリーンになっているようです。下の写真が比較的機嫌がいいときの体色です。
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画像提供:Endless Zone |
熱帯雨林で生活をしており、やや多湿環境を好むようです。夜行性で、昆虫類を食べていますが果実なども食い、バナナヤモリの名からもわかるようにバナナを食べることも多いようです。
卵生で2個の卵を樹皮の間などに産み、2ヶ月ほどの期間をかけて孵化に至り全長6cmほどの幼体が孵化します。幼体は尾にバンド模様があります。
CB化が進んでいるわけではないので、コンスタントに流通する種ではありませんが比較的安価で大きめで通気性が確保できる飼育容器が準備できれば、飼育もしやすい種です。詳しいことはわかりませんが、おそらくインドシナ半島に広く分布している可能性があります。国内へはベトナムで採集された個体が流通します。
もう繰り返すようですが、この美しさを表現できない写真で情けない限り。ただ、これって撮影された個体が不機嫌だったんですけどね...
赤っ恥をかかない程度の知識
- ベトナムから輸入されてくるヤモリ
- 名前は黄色い体色と果実食性から
- 比較的大きい
- 比較的安価
バナナヤモリの飼育方法
飼育の基本情報
≪飼育容器≫
60cm程度の爬虫類専用ガラスケースなど。とにかくフタがしっかりとできるもの。ただし通気性を十分に確保する
≪温度≫
25-30℃に保温
≪照明≫
特に必要なし
≪床材≫
特に必要ないが、空中湿度を確保するために湿度を保持できる素材を敷いた方がいいかもしれない
≪容器内レイアウト≫
水入れとシェルター。木の枝を配する
≪餌≫
コオロギなどの昆虫とバナナなどの果実。カルシウム剤などの添加は必須
≪基本的な世話≫
- いわゆる樹上性・住家性ヤモリの飼育方法
- 立体活動ができるようにする
- 水入れは設置した方がよい
- 一日に一回は霧吹きをする
- 動きが早いので取扱に注意する
- 複数飼育はできるだけ避ける
- 皮膚がデリケートなので強くつかまない
など
※「飼育の基本情報」は「ゲッコーの本(リアルエステイト社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。
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