TOP>リクガメ>ホウシャガメ |
撮影協力:札幌市円山動物園 |
ホウシャガメ
学 名:Geochelone radiata別 名:マダガスカルホシガメ英 名:Radiated Tortoise分 布:マダガスカル南西部 ※マスカレン諸島(モーリシャスとレユニオン)に人為分布甲 長:最大40cm非常に甲の模様が美しく、人気が高いのですが、そのためCITES I に記載され、事実上入手することが不可能になっているファンにとって至高のリクガメです。
1975年にCITES I になって以来、日本のリクガメファンが手に入れたくても、なかなか手に入れることができないリクガメとなりました。それに伴い黒い噂がつきまとってきたのも事実の曰く付きのリクガメです。
甲はドーム状に盛り上がり、名前通り地色の黒に白色の放射状模様が入り幾何学的斑紋が美しいリクガメです。腹甲にもちょっとした放射状斑紋が入ります。頭部は黄白色地に黒色の部分が広く入りメリハリのある色彩となっています。
比較的、乾燥した環境を好み乾燥林ややぶ地、草原などで生活をしています。
海外の動物園等の記録では、ほぼ9月から翌4月にかけて産卵を行い、1クラッチあたり1-9個の卵を産んでいるようです。およそ21に程度の間隔で5-6クラッチ産卵を行うようです。卵径は36-42×32-39mmで、145-231日程度の幅で孵化に至ります。孵化した幼体は32-40mmの甲長です。
食性は植物食でさまざまな植物を食べています。
非常に飼育をしやすい種類で、私の知っている飼育例では30年近くもほとんどレタスだけで飼育しているという驚くべき事実があったりします。
「美しい」「大きくならない」「飼育しやすい」という、信じられないような飼育に向いた適性を持ったリクガメですが、ペット用の乱獲、生息環境の悪化によって個体数の減少が見られ、国際的に保護の対象になってしまい、私たちが気軽に飼育できる対象ではなくなってしまいました。現地やさまざまな場所で繁殖事業に取り組んでおり、いつの日かアジアアロワナのようにCB個体が流通する日が来ることを期待して止みません。
残念ながら、期待された日本主導のCB化事業は頓挫してしまったようですが、いつか必ずホウシャガメをリクガメ飼育のメインとして選ぶことができるような日が来ることを信じたいと思います。
このホウシャガメのようにならないように、今、流通しているリクガメたちのCB化に日本も取り組んでいくべきでしょう。でないと、本当に「リクガメ=密輸」みたいな方程式が成り立ってしまいますから。
CITES(ワシントン条約)の付属書I類掲載種赤っ恥をかかない程度の知識- マダガスカル原産で、帰化している場所もある
- CITES I であり、国内では「種の保存法」によって流通や飼育が禁じられている
- かなり強健な種類で、飼育も容易
- コンスタントなCB化は進んでいない
|
飼育の基本情報 |
なし海外サイトでは、かなり詳しく飼育方法や繁殖に関した情報を探すことができますが「種の保存法」遵守のために、ここでは飼育情報は控えます。 |
※「基本情報」は「AQUQRIUM SERIES ザ・リクガメ(誠文堂新光社)」「REPFILE VOL.2 リクガメ(ピーシーズ)」および海外サイトを参考にしました。 |
<関連記事>
サイテスI掲載種リストfrom All About
「リカ」という名のホウシャガメfrom All About
種の保存法施行令改正from All About
はじめてのリクガメ飼育・中編from All About
<おすすめINDEX>
リクガメのコミュニティサイトfrom All About
リクガメfrom All About
Terra Herps.では図鑑作りへのあなたの参加を待っています!- 自分の持っているホウシャガメに関する情報を書きたい!
- 星野の情報はココが間違っている!
- みなさんが提供した情報や意見を読みたい!
そんなあなたはココをクリック!