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ボイドモリドラゴンの基本情報と飼育方法……非常に鮮やかな体色!

今回は、ボイドモリドラゴンの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ボイドモリドラゴンは、オーストラリアのごく一部にのみ生息する非常に鮮やかな体色をした中型の樹上性アガマです。非常に限られた範囲の熱帯雨林に生息し、基本的に樹上生活をしています。

執筆者:星野 一三雄

ボイドモリドラゴンの基本情報

ボイドモリドラゴンの基本情報と飼育方法

ボイドモリドラゴンの基本情報と飼育方法

ボイドモリドラゴン
学 名Hypsilurus boydii別 名:-英 名:Boyd's Forest Dragon分 布:オーストラリア北東部(クイーンズランド州の一部)体長:オス160mm メス145mm

オーストラリアのごく一部にのみ生息する非常に鮮やかな体色をした中型の樹上性アガマです。

写真の個体は、どうやらメスか若い個体のようで成体のオスの特徴は見られませんが、後頭部の頭頂に3本の棘状のクレストが発達し背中線上にも大きな棘状のクレストがあります。さらに下顎のデュレップにも鋸歯状に大型の鱗が並びます。下顎の後部には大きな鱗が数枚散在しています。虹彩は赤褐色で体色は緑がかった灰褐色地に暗色のバンドが数本入ります。特に成熟したオスは目の周囲が青みがかった灰色、目の後部から鼓膜にかけてオレンジ色、口の周りからデュレップが黄色、喉がオレンジ色、首筋と頭頂部のクレストが黒と白のバンドと非常に鮮やかで美しい体色になります。

非常に限られた範囲の熱帯雨林に生息し、他のモリドラゴンの仲間と同様に基本的に樹上生活をしています。オスは気に入った木を1ないし2本を中心に広い範囲をテリトリーにしています。主に昆虫類を食っています。果実などを食うという報告もあります。雨季である11月前後が繁殖期であり、この時期は卵の成熟を促すために、メスは日当たりの良い場所に出ていることが多いようです。メスは1-6個を産卵し、2ヶ月かけて孵化します。生後1-3年で成熟し、寿命は5-10年くらいであると思われます。

野生動物の輸出を厳しく制限しているオーストラリアの、さらにごく一部にしか生息しない種類であり、国内で流通することはほとんどないと考えられます。しかし大きさもちょうどいいし、非常に美しいためモリドラゴンマニア垂涎の種類です。私は現地で野生個体を観察する機会に恵まれたのですが、あまり活発に動くわけではないので、飼育してもあまりおもしろそうであるとは思えませんでしたが。
 

ボイドモリドラゴンの飼育方法

飼育容器
90~120cmクラス以上の水槽、自作の木製ケージなど。側面を金網張りなどにした通気を確保できる容器。

温度
基本の温度を25-28℃前後としてホットスポット部は28-30℃程度にする。夜間は20℃を下回らない程度。

照明
紫外線灯とバスキングランプが必要だがあまり強い光は好まない

床材
ヤシガラ土など保湿性があるものを厚めに敷く

容器内レイアウト
登り木になるような木の枝を配する。水入れはそのままでは飲まないのでエアレーションやドリップ式などの工夫をする。


昆虫類。2-3日に1度。ピンセットで給餌する。

基本的な世話
樹上性トカゲの飼育に準ずる
  • 購入の際に調子が良い個体を選ぶ
  • 一日のうちで湿度が100%になるようなタイミングを作る
  • 木漏れ日のような明るい場所と暗い場所を作る
  • 高温になりすぎないように注意する
※「飼育の基本情報」は、ほとんどありませんでしたので、他のモリドラゴン類と同様と考えられ「ビバリウムガイドNo23(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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