TOP>トカゲ>アガマの仲間>サバクトゲオアガマ基亜種サバクトゲオアガマ基亜種
学 名:Uromastyx acanthinura acanthinura別 名:アカンシニュルストゲオアガマ、モトイサバクトゲオアガマ英 名:Algerian spiny-tailed lizard,Algerian Lepard Uromastyx分 布:アフリカ北部(アルジェリア、チュニジア、リビアなど)全長:40cm程度昔からペットリザードとして人気の高いトゲオアガマの1種であり、2006年に国内初入荷を果たした待望の亜種です。トゲオアガマの分類は複雑なのですが、一般には16種に分けられていて、その中のひとつであるサバクトゲオアガマUromastyx acanthinuraは以下の2亜種に分けられています。
要するに今まで「サバクトゲオアガマ」という名前で流通していた個体は、基本的にすべてU. a. nigriventrisであり、基亜種である本亜種はほとんど流通していなかったのです。そのため欧米や日本のトゲオアガマファンらは、一部の図鑑でしか見ることができなかった本亜種の流通を待ち望んでいたわけです。そういう意味では、今回の入荷はビッグニュースとも言えます。本亜種は、そもそも爬虫類の流通どころか政情が不安定なリビアとアルジェリアに分布しているためペットトレードなどはあり得なかったわけです。ところがここ数年、両国とも少しずつ政情が安定化し欧米各国との国交が正常化しつつあるため流通するようになったと考えられます。
本亜種の形態は、特に体色で他(亜)種と区別できます。つまり別亜種であるU. a. nigriventris はさまざまな美しく鮮やかな体色の個体が流通していますが、本亜種はやや地味で、オスは上の写真のような黒色地に白から緑色の小さな斑点が散在しています。ただしメスは下の写真のように黄褐色でやや地味な感じがします。しかし、この体色の特徴は流通した個体数が少ないために確実なものかは不明です。
野生下における生態などは不明ですが、別亜種サバクトゲオアガマU. a. nigriventris の項が参考になると思われます。
なお、これまでほとんどペットとして流通していなかったため、まだしばらくはWC個体しか流通しません。よって飼育の難易度は非常に高いものと考えられます。
私自身も、あまり詳しくなかったのですが、この解説で今回の流通がスゴイニュースなんだと、少しでも伝われば、と思ってすげー勉強しちゃいましたよ。CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
| メス 写真提供:レプタイルストア ガラパゴス |
飼育の基本情報 |
飼育容器 | 90~120cmクラス以上の水槽など |
温度 | ホットスポット部は45~50℃、低温部は27~32℃。夜間は20℃前後にする。 |
照明 | 紫外線灯とバスキングランプが必要。紫外線灯はできれば複数。 |
床材 | 爬虫類用の砂漠の砂など |
容器内レイアウト | ブロックなどでホットスポットとシェルターを作る。水入れは設置しない。 |
餌 | 植物食なので野菜を中心に与える。ときどきコオロギなどの昆虫も与える。 |
基本的な世話 | 乾燥系トカゲの飼育に準ずる- ケージ内に温度勾配をつける
- カルシウムの添加は必須。ときどきビタミン剤も添加する
|
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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