アホロートルの飼い方

私自身は、アホロートルの飼育経験はないのですが、飼育技術は確立されていますので、ここではあくまでも一般の方に向けて基本的な飼育方法をご紹介しましょう。もちろん一流のアホロートル飼育者の方からアドバイスをいただいて書いていますよ!

アホロートルの飼育は、基本的に両爬というよりも、観賞魚の飼育法になります。
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熱帯魚の飼育に関する基礎知識と心得 from All About 熱帯魚サイト

後ろの水草はスクリーンです
飼育の様子の一例
写真:Saka3エンタープライズ!

・飼育容器
小さいうちはプラケースで十分ですが、壁面に傷が付きやすいのでガラス水槽が良いでしょう。成体を1尾飼育するくらいなら45cmのガラス水槽がいいでしょう。

・温度
基本的に加温の必要はありません。室温で管理すればいいでしょう。ただし冬場に10℃以下などになるのは危険ですから、15℃程度に保温するためのサーモスタットとヒーターは準備しておきましょう。
むしろ夏場の高温の方に注意します。冷却装置は高価ですので、日陰で風通しの良いところに設置するなどの工夫をしましょう。

・床材
砂利などを敷くと見栄えも良いのですが、何も敷かなくても問題はありません。

・濾過
水質の管理のために、濾過装置は必要です。いろいろな種類がありますので飼育頭数、容器の大きさなどに合わせて考えます。観賞魚用品売り場で購入できます。

・エアーポンプ
アホロートルはエラ呼吸をしますので、水中に酸素を溶けこませなくてはいけません。特に夏場の高水温時は、酸素が溶けにくいので必須です。観賞魚用品売り場で購入できます。

・照明
照明は必要ありません。見栄えは良くなりますが、アホロートル自体は明るい環境は好みません。ストレスを溜めてしまいますので、使うのならば鑑賞するときだけ点灯させるなどの気配りをしましょう。

・インテリア
中には、隠れ家を設置しましょう。観賞魚用の「蛸壷」あるいは塩ビ管を適当な長さに切ったものなどを使います。
水草は入れると見栄えも良いのですが、育成がとても大変なのでどうしても、という人はプラスチックでできた人工のものを、よく洗って設置すると良いでしょう。産卵なども、これにするようです。ただしあまり硬く尖ったものは避けましょう。アホロートルの肌に傷が付くことがあります。

・水質
水道水をカルキ抜きしたものでいいでしょう。カルキ抜きをするための薬品は観賞魚用品売り場に売っています。また水道水をバケツにためて数日、外に置いておけば塩素は抜けます。

・餌
小さいときはイトミミズやアカムシなどを、観賞魚店などで購入して与えます。給餌頻度は2日に1回程度でいいでしょう。
成長したら配合飼料に転換しますが、評判が良いのは「キャットフィッシュ(ナマズ類)専用配合飼料」です。タブレット状のモノが観賞魚用品店で販売しています。これを5日に1回、5粒程度与えればいいでしょう。
動物性食なので、植物は食べません。

・収容頭数と他の生き物との相性
基本的に動物食性なので、「共食い」や「噛み付きあい」などがあるので、基本は単独飼育です。特に幼生の時期は共食いを起こします。
また魚やザリガニなどの他の生き物と一緒に飼うことも避けます。アホロートルが食ってしまうこともありますが、何よりも「エラ」を突かれてしまいます。魚などから見れば、アホロートルのエラはミミズなどの「エサ」に見えるからです。
突かれてなくなってしまったエラや、噛み付きあいなどで失った手足は再生しますが、少なくとも好ましい状況ではないでしょう。

・繁殖
最短で生後1年もすれば性的に成熟し、繁殖が可能になります。暖かい間にしっかりと栄養をつけさせて、秋から翌春にかけて水温の変化を自然に任せてから、雌雄を一緒にすると水槽内で産卵をします。
雌雄の見分け方は、成熟した雄は尻尾の付け根が大きくふくらむことで行うことができます。
卵は200から600ほど産み付けられ3週間程度で孵化します。孵化した幼生はブラインシュリンプなどを与えて育て上げます。ただし、この時期は激しく共食いを行いますので注意が必要です。

・変態させる方法
ネオテニーであることが魅力の生き物ですから、変態させて陸上生活をさせる必要はありませんが、稀に飼育下で変態をして、普通のサンショウウオになってしまうことがあるそうです。
この方法には諸説入り乱れており、未だ「コレ」と言った確実な方法はないようです。

とにかく基本的には観賞魚の飼育方法と大差ありませんし、器具類も初心者用の熱帯魚飼育スターターセットみたいなものを買えば、一通り揃えられます。他の両爬に比べて、ハード面、ソフト面ともに充実していますので、初心者の方でも飼育を始めやすいと言えるでしょう。

でも、アホロートルは宇宙から来たわけでもありませんし、「ウパ!」とか鳴くわけではありません。他の両爬よりも動きはありますが、オモチャ感覚で飼育すると、きっとすぐに飽きてしまうでしょう。命がある生き物であることを忘れず、水槽の中の彼らが居心地良さそうにしているか、長く飼うことできっと、しゃべることができない彼らの表情を見て、コミュニケーションをとることができるようになるはずです。

宇宙からではないにしても、私たちの目の前に現れて来てくれた彼らといつまでも仲良くしていきたいものです。

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ウーパールーパー前線要塞基地
びっきぃとやまどじょう
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