パンケーキガメ

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パンケーキガメ

学　名：Malacochersus tornieri別　名：パンケーキリクガメ英　名：African Pancake Tortoise分　布：アフリカ東部（ケニヤ、タンザニア）甲　長：15－18cm 最大20cm

リクガメらしからぬその特異な形態とあまり大きくならないことであまりにも有名で人気のあるリクガメです。

ご覧のように、形態的特徴はその薄い背甲ですが、さらに背甲、腹甲とも指で押せば凹むほど柔らかく、野生では危険を感じると岩の割れ目に逃げ込み、四肢を突っ張り体をふくらませて引っ張り出されないようにします。背甲の模様は基本的に褐色地に明色の放射模様ですが、バラエティに富んでおり大変美しい個体もいます。

分布域では標高30mから2000m程度の岩場などに多く生息し、普段は岩の割れ目などに潜んで生活しています。岩場の斜面を登るなど活発ですが、一方で一日のうちほとんどをシェルター内で過ごしているという調査報告もあります。

成熟したメスは1シーズンに1－5クラッチの産卵を行いますが、1クラッチあたりの産卵数は、ほとんどが1個で多くても3個です。孵化期間は幅があり、100－300日の範囲です。

これまた誰しも一度は飼育してみたい、と考えるリクガメです。私も、リクガメを飼育するのならこういう個性的な種類を考えてしまいます。

ただし日本では定期的にまとまった数のWC個体の流通があることからわかるように、現地ではペット用に非常に多くの個体数が採取されていると考えられており、激減することが懸念され、またCITESのI類に掲載されるおそれがもっともあるリクガメといえるかもしれません。日本でも少数ではありますが飼育下での繁殖が報告され始めましたので、何とか今のうちにCB化への道を確立したいものです。

CITES（ワシントン条約）の付属書II類掲載種いわゆるリクガメの飼育法

冬期は一般に餌を食べる量が減る

冬期の過度の乾燥に注意

それ以外は一般のリクガメ飼育の通り

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撮影協力：ペポニ(於：九州レプタイルフェスタ)
飼育の基本情報
飼育容器	60～120cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。通気性の確保ができるものがよい。立体活動ができるので、背が低いケースを使う場合は脱走されないように注意する
温度	一般的なリクガメ飼育の通り。20～25℃を最低温度として、ホットスポットを準備してケージ内に温度の勾配を作る。
照明	紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など
床材	湿度を保持しにくい素材のものがよい。
容器内レイアウト	水入れは常設する。岩の割れ目をイメージした背が低いシェルターが必須。
餌	植物食
基本的な世話
※「飼育の基本情報」は「AQUQRIUM SERIES ザ・リクガメ（誠文堂新光社）」「REPFILE VOL.2 リクガメ（ピーシーズ）」「リクガメ大百科（マリン企画）」および海外サイトを参考にしました。