ズグロパイソンの基本情報
写真提供:Herptile Lovers
学 名:Aspidites melanocephalus別 名:ズグロニシキヘビ、ブラックヘッドパイソン英 名:Black Headed Python分 布:オーストラリア中部から北部全 長:150~300cm ウォマと並んでオーストラリアのちょっと変わった、そしてマニア垂涎の幻のパイソンです。
オーストラリアの中央部乾燥地帯から北部のサバナ気候帯まで広く分布しており、そのため以下の2亜種に分ける場合もあります。
- キンバリーズグロパイソンAspidites melanocephalus adelynensis・・・北東部に分布
- ピルバラズグロパイソンA. m. daviei・・・中西部に分布
生態もウォマに似ていますが、ウォマよりもさまざまな環境に適応しているようで、湿度が高い場所にも生息しており、現地ではウォマよりも一般的であるようです。夜行性ですが、バスキングも好むようで、明け方や夕方に巣穴から頭部だけを出して日光浴をしている姿が観察されています。このために頭部のみ黒いと考えられています。
食性も広く哺乳類や爬虫類などを食いますが、オーストラリアの有名な毒ヘビであるデスアダーを食べていた記録もあります。基本的に地表性であり、道路などを横断している姿も見かけられているようです。8個程度の卵を産み、孵化した幼蛇は50cm程度です。飼育している方の話では、餌付きも良く飼育しやすいヘビだそうですが、あまり大きな餌を飲み込むことは得意ではないようであるとのことです。
野生動物を輸出することを禁止しているオーストラリア原産ですので、ほとんど国内で見ることはできません。時折、アメリカからCB個体が流通しますが、ウォマに比べ繁殖がやや難しいようで数も少なく非常に高価です。飼育しやすいヘビなんですが、とにかく値段が...7ケタ行くこともあるし...とにかく「幻」「高嶺の花」です。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
ズグロパイソンの飼育方法
飼育容器サイズに合わせてプラケース・衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う。地表性なので高さは必要ない。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。
温度
26.5~29℃程度に保温。ホットスポットを32℃くらいになるように設置する。
照明
ホットスポットのみ
床材
ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良い。
容器内レイアウト
水容器とシェルターを設置する。ただしほとんど水容器内に入ることはないので大きくなくても良い。
餌
大きさに合わせたマウス。冷凍を解凍したものでよい。
基本的な世話
- 乾燥系のヘビなので多湿にしない
- 水はよく飲む
- 代謝は早いが排泄はまとめて大量に行う
- など
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