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カイザリングスキンクヤモリの基本情報と飼育方法

今回は、カイザリングスキンクヤモリの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。カイザリングスキンクヤモリは、他のヤモリの仲間と異なり大型の鱗に全身が覆われている地表性のヤモリです。大きな頭部と大きな目で非常にかわいらしく魅力的なヤモリと言えるでしょう。

執筆者:星野 一三雄

カイザリングスキンクヤモリの基本情報

カイザリングスキンクヤモリの基本情報と飼育方法

撮影協力:宮崎ペット

カイザリングスキンクヤモリ
学 名Teratoscincus scincus keyzerlingii別 名:カイザリングテラトスキンク、ペルシャスキンクヤモリ英 名:Striped Frog-Eyed Gecko分 布:パキスタンからアラビア半島東部全 長:最大20cm

他のヤモリの仲間と異なり大型の鱗に全身が覆われている地表性のヤモリです。以前はT.keyzerlingiiとして独立した種として扱われていましたが、現在ではテラトスキンクTeratoscincus scincusの3つの亜種の一つとして分類されています。

英名にもあるように他の2亜種との相違点は背面を走る複数の暗色縦条ですが、黒色色素が少ない個体も多いようで、黄色や橙色の縦条の個体も見られます。また他亜種より全長が大きいことも特徴とされています。地色も明るく美しいため特に欧米では人気があります。

生息地では乾燥した砂地や荒れ地で生活しており、深さ80cm程度の巣穴に昼間は隠れて夜になってから活動をしますが飼育下では昼間や薄明薄暮でも活動するようです。また皮膚呼吸に頼っているようで、そのために見かけと異なり皮膚はかなりデリケートであるようです。

驚かすと尻尾を振って威嚇しますが、大型の鱗が擦れ合って発音します。

他亜種よりも比較的丈夫である傾向があるようで、やや飼育はしやすいようです。

大きな頭部と大きな目で非常にかわいらしく魅力的なヤモリと言えるでしょう。写真の個体はショップで長く飼育されている個体で、比較的高齢であると思われているのですが、それでも美しい個体です。
 

カイザリングスキンクヤモリの飼育方法

飼育容器
単独飼育ならば30から45cm程度のガラス水槽やプラケースでいいが、ペア以上ならば45から60cm程度のガラス水槽を使う。通気はしっかりと行えるように工夫すること。

温度
床材表面は28~30℃、ホットスポットは34~36℃程度にする。

照明
ホットスポットのみ必要

床材
細かい砂を厚めに敷く。

容器内レイアウト
小さめの水容器とシェルターを設置する。


コオロギ・ミールワーム・ハニーワームなどの昆虫。

基本的な世話
いわゆる乾燥系地表性ヤモリの飼育方法
  • 皮膚が弱いので取り扱いに注意する
  • 過度の乾燥は禁物。床材の表面は乾燥させつつ、深い場所は軽く湿らせる
  • など
※「飼育の基本情報」は「ゲッコーの本(リアルエステイト社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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