コイチョウイボイモリの基本情報
撮影協力:爬虫類倶楽部(於:九州レプタイルフェスタ)
学 名:Tylototriton
kweichowensis別 名:-英 名:Kweichow Crocodile Newt分 布:中国雲南省北東部から貴州省西部全 長:150から250mm
日本のイボイモリEchinotriton andersoniとは別属のミナミイボイモリTylototriton属の一種です。
昔から人気が高かったミナミイボイモリTylotriton shanjingに次いで派手で美しい種で、写真のようにオレンジ色の染め分けが特徴的です。
分布域では標高1500から2400mの山地に生息していて、池や緩い流れの付近の石や倒木の下、哺乳類が掘った穴などに潜んでいます。基本的に陸生で繁殖は水中で行います。4から5月頃に水温が20℃前後になると水場に集まって繁殖行動を行い、水中で交尾を行います。産卵は水中ではなく水場の近くの湿った場所で行われるようで1回の産卵で70から80個の卵を産むと言われています。孵化した幼生は、跳ねて水場に到達します。食性は昆虫や土壌生物です。
大変美しく、何よりイボイモリはその異形っぽさが実に魅力的であります。が、以前、別の種類のイボイモリを飼育した時に、本当に動かないんですよ。で、あっという間に飽きてしまいました。本種も似たようなものであると思いますので、それを覚悟した上で飼育に臨みたい生き物です。
IUCNによるレッドリストの絶滅危惧II類。中国の国家重点保護野生動物第2級。
コイチョウイボイモリの飼育方法
飼育容器通常は30から45cm程度のガラス水槽やプラケースでいいが、必ずしっかりとフタができるものを使う。繁殖期には一回り大きい容器を使う。
温度
夏場は25℃を上回らないようにする。冷却の工夫ができるようにする。冬場は5℃を下回らないようにする。
照明
特に必要なし
床材
焼き赤玉土・水苔・ヤシガラ土など湿度を維持できる素材。湿度を維持できるのならば大磯砂も可。
容器内レイアウト
水容器とシェルターを設置する。繁殖を狙うならば陸地と水深25cm程度の広い水場を作る。
餌
コオロギ・ミールワーム・ハニーワームなどの昆虫。配合飼料を食うのならばそれでも良い。ミミズも良いが釣り餌用は避けた方が良い。
基本的な世話
いわゆる有尾類の飼育方法
- 皮膚病に注意
- 狭い容器での複数飼育は避ける
- など
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