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メタハラ(4ページ目)

コトハジメかどうかは疑問ですが、今回は使ってみたいけど、なかなか手が出しにくい「メタハラ」について書いてみました。もちろん実際に使ってみてのレポートも!

執筆者:星野 一三雄

メタハラの威力

で、実際に使ってみてどうなのか、と。
以前、カメレオン飼育をされている方にメタハラについてお聞きしたところ
「普通のランプと全然違う。メタハラを点けた途端にカメレオンがランプに近づいてきて体の側面をランプ側に向けて光を好んで浴びているんだよ...」
と、こんな話を伺って、少なくとも生き物には喜んでもらえる代物なのか、と思ったわけです。
もちろん、みなさんに記事として紹介するのですから私自身が使って試したみたかったんですが、いかんせん高い。

ところが、なんと最近こんな商品が発売されているのを知ってしまったんです。
Rex UV ONE 20」(発売元:TFWインターナショナル)
この商品20Wのメタハラなんですが価格が今までの半分以下(定価19800円)で設定されていて、しかも安定器内蔵型ということです。
いや、別に宣伝というわけじゃないんですけどね。
「Rex UV ONE 20」(TFWインターナショナル)<br>
「Rex UV ONE 20」(TFWインターナショナル)


それでも私が爬虫類のためにかける金額としては桁違いなんですが、頑張って買いましたよ。ええ。

で、さっそく使ってみました。
生き物は圧倒的な強い光が必要とされるヒナタヨロイトカゲCrdylus tropidosternumであります。
たぶんジョーンズヨロイトカゲ
我が家のヒナタヨロイトカゲ

点灯してみて、まず思ったことは

・点灯に時間はそれほどかからない
です。10秒ほどでほとんど最大光量になりました。
最大光量になって感じたのは

・明るい~!!
いや、本当に明るいです。ビックリしました。下の写真をご覧下さい。
左がメタハラ、右がレフ球です。ちなみに両方とも爬虫類用の蛍光灯も使っています。
左:メタハラ使用 右:レフ球のみ
左:メタハラ使用 右:レフ球のみ


・温度は?
メタハラはホットスポットになりうるか?という私の疑問を解決するためにメタハラの照射直下の場所に温度計を置いてみました。その結果、ライトからの距離が20cm程度で33℃、15cmほどの距離で38℃まで温度を上げることができました。40Wのレフ球と比べてほとんど同等であると言えるでしょう。
そういうわけで、私の疑問であった「メタハラはホットスポットに使えるか?」の答えは「使える」という結論になりました。

・紫外線が出ている・・・?
さて、問題の紫外線ですが、これは一般人である私なんかには正確に調べることなんてできません。
ところがちょっとおもしろいモノがあったので試してみました。
なんか「紫外線がわかるキーホルダー」っていうのを生徒が持っているのを発見してしまったんです。変なガイコツの形をしたキーホルダーなんですが、紫外線が当たると紫色に色が変わるって代物です。
確かに炎天下に置くとすぐに紫色になりますし、部屋の中のくもりガラス越しでは変化しません。もちろんただのレフ球では色は変わりませんし、2年くらい使っている爬虫類用のランプの下に持っていっても変化なしです。
で、これをメタハラの下に持っていったら、なんとあっという間に紫色になっちゃいました。
もちろん、こんなんで爬虫類飼育に必要な紫外線が出ている証拠にはなりませんが、少なくともガラス越しの日光にはほとんど入っていない、あるいはガラスに吸収されてしまった何かがメタハラから出ていることは確かであります。

問題の生き物の反応ですが、レフ球でのホットスポットの下に集まる姿とメタハラの下に集まる姿ではそれほどの変化は見られませんが、特別に嫌うような様子も見られませんでした。

実は、さらに調子に乗ってTFWインターナショナルの「Rex 70」というメタハラも使ってみました。これは70Wの商品で、でかいのでトカゲの60cm水槽を4つ並べてその上1m位の場所に設置してみました。
「Rex UV 70」(TFWインターナショナル)<br>
「Rex UV ONE 20」(TFWインターナショナル)

もちろんさらに明るいのですが、こちらは今までになかったトカゲたちの反応でありました。これは本当に。今までは朝方でもあまり出てこなかった飼育中のオオシマトカゲが朝の点灯時間からかなりの時間まで姿を現しバスキングをしてくれるようになりました。
出てくる時間が長くなって、私の姿も見慣れてくれたのかピンセットで餌を食うようにもなりましたし。
今までは60cm水槽一つに20Wの蛍光灯をひとつ設置していましたので、80Wの消費電力だったわけですが、これ一つならば70Wということで-10Wの節約とも言えます。

そういうわけで、期間はまだ短いのですが実際にメタハラを使ってみて
高いだけのことはある
というのが私の率直な感想です。
無くてはならないモノではないと思いますが、思い切って購入してみれば損をしたという気にはならないと思います。

お気づきとは思いますが、今回の記事を書くにあたりTFWインターナショナルさんに協力をいただきました。で、そのお礼というわけではないのですが、近々また新しい照明が発売されるようです。今度のは32Wのハロゲン灯なんですが「サンライト・レセント」といいます。自慢は反射板に工夫をして紫外線照射量を増やしたとか。こちらも興味深いですね。

<参考サイト>
レオレオカメレオンファーム
N and M

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