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お手軽両爬専用ケース!? フレキシアリウム(3ページ目)

この春に日本でも発売が始まった、ちょっと気になる両爬飼育専用ケース「フレキシアリウム」。万年飼育ビンボーの私にも買えるうれしい価格ですが、その実力は!?

執筆者:星野 一三雄

そして最大のヤマ場

すべての面のテンションがピチピチになれば、ファスナー部に余裕ができますので、いよいよファスナーを閉めます。
この時に注意したいのは以下の2点です。
  • ファスナーの内側の「縫いしろ」になっている余ったネットなどを巻き込まないように

  • コーナー部分のカーブは慎重に

ご存じのようにファスナーは布をかむと、その部分が弱くなってひどい場合は閉まらなくなったり、開かなくなったりします。ファスナーとネットの接合部の縫いしろは、外側はきれいに裁断されているのですが、内側はしっかり裁断されていない場合が多いようです。これに気づかずにファスナーを無理矢理閉めるとファスナーが破損します。裏側を確認しながら、ゆっくりとファスナーの開閉をしましょう。

ファスナーの直線部分は、さほど問題点はないのですがコーナー部分はフレキシアリウムの最大の難所と言えます。
ファスナーが直角にカーブしているのですが無理があるに決まっています。かなりの余裕がないとファスナーが破損したり、ネットが破けるおそれがあります。手のひらでこするようにネットのあそびをファスナーのカーブ部分に集めてから、慎重にファスナーを閉めましょう。また使用し始めたら、なるべくカーブ部分のファスナーを開閉しなくてすむように工夫をする必要があります。

これで組み立てが完了するわけですが、ここまでで気づいたことは
  • フレームの大きさに対してネットの大きさがシビアすぎる。もう数ミリでいいのでネットを大きくした方がいい。

  • もう少し頑丈なファスナーを使った方がいい。

というところでしょう。

ただし組み立てが完了したフレキシアリウムはサイズが大きいわりには、相当に軽く取り扱いが楽です。また塩ビパイプのジョイントもしっかり作られているために、簡単に抜けてしまうようなこともなさそうです。

ケージセッティング上の注意

さて組み立てができたら、いよいよ生き物を収容するためのセッティングです。
フレキシアリウムは床面もナイロンのネットなので、重いものを置くことに向いていません。またトゲのあるものなどネットを傷つけるおそれがあるものも使用は避けた方が良さそうです。
やっぱりナイロンネットはちょっと不安
ナイロンネットの目の大きさはこのくらい

ホットスポット用のレフ球などは高温になり、ナイロンネットを傷めることになり、火災などの心配もありますから、できれば内側のフレームを利用し、十分にネットから距離をとってケージ内に設置した方がいいでしょう。

紫外線用の蛍光灯はケースの上に設置することになると思いますが、ピッタリのサイズの蛍光灯はありませんので、不安定になりがちです。これも注意が必要でしょう。
ただし、ゆっくりではありますが紫外線はナイロンを劣化させます。さらに蛍光灯からの熱もそれを促進することになりますので、ネットの上に直接紫外線の出る蛍光灯を置くのはやめた方がいいと思います。

フレキシアリウムの特徴

フレキシアリウムは、汎用の飼育ケージとは考えない方がいいでしょう。ですから、その長所と短所をよく理解して使用することになります。
<長所>
  • 安価である

  • 容積が大きい

  • 十分な高さ、床面積がある

  • 軽い

  • 通気性が高い

  • 採光性がある

<短所>
  • ネットが破損しやすい

  • 中をクリアに見ることができない

  • ネットに水分や排泄物が染みこみやすい

  • 通気性が高いため保温性がない

さて、この中に何を飼育しているのかというと...
とりあえずセッティング完了
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