最後のエリアは
小動物コーナーからさらに奥へ進むと、またもやどう見ても水族館のような水槽の並び方のコーナーへ。トカゲの洞窟回廊 |
ここでは大きめの水槽の利点を最大限に生かしてトカゲたちが展示されています。
しかし、両爬ファンの方ならわかると思いますが、トカゲほど興味がない人間が見たらつまらない生き物はいません。とにかく動かない。ラインナップはグリーンイグアナから始まって、なぜか不自然に展示個体数が多いミズオオトカゲ(たぶん持て余されて引き取った個体たち...)、エリマキトカゲにフトアゴ。キノボリトカゲにホウセキカナヘビ。ヒガシとインドシナウォータードラゴン、アオジタ、マツカサ、プレート、バタフライアガマ、ファイアースキンク...特別な珍種はいませんが、絶対にマニア。そういえばレオパとかスキンクヤモリなんかもいました。で、どいつもこいつもホットスポットやプレートヒーターの上で微動だにしない。姿を見せているのはいい方。スキンクなんかは完全にシェルターの中。
トカゲたちの回廊の先には、これまた水族館でタツノオトシゴなんかが展示されているような大型の六(八?)角形水槽がドーンと。
その中がセパレータで4つほどに仕切られていてノギハラとグリーンバシリスク、でかいトッケイ、ヒルヤモリそしてヘラオヤモリ。
見ていて特別に楽しいわけではないけれども、トカゲコーナーは広いケージでのびのびとトカゲたちが飼われているが本当にうらやましい。こんなところでトカゲ・ヤモリは全部で30種程度。
トカゲコーナーの先には、最後であるカエルコーナー。これは完全に60cmのレギュラーサイズガラス水槽がズラリ。完全に熱帯魚ショップの様相。
カエル展示コーナー |
ここの飼育係、どうやらカエルにはあまり興味を持っていないようで、あまり力は入っていないような感じ。
ラインナップはオーソドックスにベルツノ、サビトマト、ピパピパ、あとはツリーフロッグとしてテヅカミネコメ、アカメアマ、イエアメくらいで、あとはほとんど地元中国の地味なカエルたちばかり。ただしケース内は比較的きれいにレイアウトされて、メンテナンスもしっかりされています。水も水槽壁面もキレイにされていてとても見やすい。
最後のカエルたちは20種程度。
終了~
で、一通り見終わるのに結局2時間くらいを費やしてしまうくらいの見応えはありました。これを見にわざわざ上海に足を運ぶ必要はないかもしれませんが、上海に行ったなら見に行って絶対に損はないはずです。また近くには有名な観光地である「東方明珠塔」「観光隧道」「上海海洋水族館」などもありますのでついでに行くのにちょうどいいはず。
ただ見ていて思ったのは、なんとなく展示によって何を見せたいのか?というのが伝わりにくい施設ではありました。展示の仕方も設備の割にはショボくて。
実は昆虫館から徒歩10分ほどの場所に、アジア有数の規模を誇る上海海洋水族館というのがあるんです。こちらには行かなかったんですが、かなりスゴイらしいんです。で、この記事を書いていて思ったのですよ。もしかしたら昆虫館の方は、もともと水族館に使われていたのではないか、と。その後、現在の水族館ができて、空いたから昆虫館にしたのではないでしょうか。だって、昆虫館の方はどう見ても作りが水族館だったし。この辺の事情をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひお教え下さい。
《上海大自然野生昆虫館DATA》
●住所/浦東新区陸家嘴金融貿易区豊和路1号
●アクセス/地下鉄2号線「陸家嘴」駅より徒歩5分
●開館時間/月~木9:00~17:00(金~日~17:30)
●休館日/年中無休
●入館料金/大人35元(約450円) 子供20元(約260円)
●電話/5840-6950
●公式サイト/上海大自然野生昆虫館
※以上の記事・データは2004年12月の情報を基に書かれています。
<参考サイト>
ヨウスコウワニfrom 札幌市丸山動物園
ナナフシの形態from プラケースワールド
ヨコヅナサシガメ(サシガメの一種)from 虫撮りデジカメ日記
上海大自然野生昆虫館レポートfrom Shanghai Cafe Bar
<All About関連サイト>
テーマパーク・遊園地from All About
旅行・レジャー チャネルfrom All About
<関連記事>
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