ニホンマムシの子ヘビ 写真:わいるどほーむ |
・ニホンマムシ
基本の色は薄い茶色から濃い茶色。上から見ると背中線を中心に互い違いの位置関係で茶色の横縞に見えます。で、これはよく見ると横縞ではなく円形なのです。で、その中心に黒い点がある、いわゆる銭形模様というやつです。尻尾は短くて、上から見ると急に細くなっているのが特徴です。また尾の部分は模様はなくて黄色っぽくて目立ちます。一説によるとこれを動かしてカエルなどを誘うルアーとしての役目があるとか。
なお、よく言われる「頭が三角形」というのは個体差もありますし、見る人によって違いますので当てにはしない方がいいでしょう。
この時期の子ヘビは15cmから20cmくらいです。
ヒバカリの子ヘビ 写真:わいるどほーむ |
・ヒバカリ
基本の色は一般にほとんど黒一色です。ただしヤマカガシのように首の付け根に襟巻きのように白い斑紋があります。その他に目立つ斑紋はありません。
とにかく小さく、この時期の子ヘビの大きさは10cmから15cmくらいですが、そもそも成体自体が30cmほどで他のヘビの子ヘビに間違えられてしまいます。
シロマダラの子ヘビ 撮影:菅野泰伸 |
・シロマダラ
基本の色は白で、かなり明瞭な黒い横縞が規則正しく多数あります。頭は黒ですが後頭部にかなり目立つ白い部分があります。
この時期の子ヘビの大きさは15cmほどでかなり細いヘビであります。
タカチホヘビの成体 |
・タカチホヘビ
ヒバカリ同様、基本は黒一色ですが、黒紫色一色の個体やかなり青みがかった個体もいます。光の加減でビロード状の光沢が見られるのも特徴です。
とても小さいヘビで、この時期の子ヘビの大きさは10cm程度です。
星野流簡易子ヘビ検索術
以上の特徴をふまえて、見つけた子ヘビの種類を知るのに簡単な検索方法をご紹介します。(1)体に模様がある・・・(4)へ
体に模様がない・・・(2)へ
(2)首の付け根に白いエリ巻き状の斑紋がある・・・こちらへ
首の付け根に斑紋がない・・・(3)へ
(3)全身、明らかに黒一色・・・こちらへ
全身、明らかにオレンジ色・・・こちらへ
やや紫あるいは青みがかった黒色・・・こちらへ
(4)明らかに地色が赤っぽい・・・(5)へ
地色がグレーや薄い茶色・・・(6)へ
明らかに地色が白・・・こちらへ
(5)明らかに尾の先端までまんべんなく虫食い状の黒い斑紋があり、目は黒い・・・こちらへ
体の後半に行くにしたがって虫食い状斑紋が少なくなり、目は赤茶色・・・こちらへ
赤い部分は体の前半部のみで後半部に赤い部分はない・・・こちらへ
(6)尾の先端まで斑紋がある・・・こちらへ
尾の先端部は斑紋がなく、黄色っぽい・・・こちらへ
以上で、だいたいの子ヘビの判断は付くと思いますが、あくまで簡易な参考程度ですので特に斑紋系の子ヘビはニホンマムシである場合がありますので、慣れない方は直接手で持ったりせず、不必要に触れたりしない方がいいでしょう。
というわけで、かわいい小さなヘビたちに出会うのにもっとも一番いいこの季節に野山に出てみましょう。
ただ、子ヘビたちは小さいのでドライブセンサスを行っている場合も、見落としてしまうことが多いです。くれぐれも車で子ヘビをひき殺したりしないようにしましょうね。
ジムグリの子ヘビ 写真:わいるどほーむ |
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