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犬猫写真家 新美敬子さん(3ページ目)

今までに世界55カ国を回り、それぞれの国で出会った犬や猫を撮影し、様々な雑誌や写真集で発信している新美敬さん。新美さんに海外での撮影のコツや猫が住みやすそうな国を伺いました。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

新美家の猫の名前の法則

コンデジの時は構図にこだわらず撮る

コンデジの時は
構図にこだわらず撮る

新美家の現在の家族は6頭の猫たち。ラグドールのミーシャ、拾い猫の半長毛・黒猫のマリージョセフィーヌ。そして…
「マリージョセフィーヌが生んだ子猫の名前を、その頃美味しさがわかり始めていたワインにちなんでつけたくて考えたんです。地名とか、何かワインに関係するような。
で、普遍的にワインに含まれている成分にしようと思いました。」

「足先が白い子をペクチン=ペクは中国語や韓国語で白という意味もあるので=にして、後はタンニン。
それからうちに迎え入れる猫の名前は四文字で「ん」が入ってるという決まりになっています。仲間はず入れされないようにね(笑)。
9.11の翌朝に拾い子したのはカテキンとリコピン。
リコピンは残念ながら大きくなることができなかったけれど、カテキンはでっかくなりました。
呼んだり叱ったりするときに自分のことだ、と認識できるように「音」は全部違うようにしてます。その後仲間入りした三毛がグルテン。この子は顔の色がぐちゃぐちゃしてるから、粘りけのある名前にした方が良いかな?と思って(笑)。」

「次にもし猫を迎えるとしたら、リモネンって名前が決まっています。今は6頭いるから、今はこれ以上迎え入れることはできないけれど…。子猫を観ると欲しくなっちゃうのよね~。」

その日は、我が家のこにゃんzの撮影に来てくださった新美さん。こにゃんzに話しかけながら、あっという間に心を通わせて、一番よい表情を引き出してシャッターを切っていきます。

フィルムにこだわる

これだけ海外の猫をたくさん撮影されている新美さんだが、日本国内ではあまり猫を撮るための撮影旅行に行かれないそうだ。新発売のカメラの使用感テストの仕事で猫を撮るときは、都内で何カ所か知っている猫がよくたむろしている場所に出向く。
日本国内を旅して撮影しないのはなぜ?と尋ねると
「私が撮らなくてもいっぱい撮っている人がいるから」とのこと。

新美さんは「デジタルカメラで撮った写真は作品だとは思っていない。」と云う。もちろんデジタルカメラも使うし、コンパクトデジタルカメラはいつも持ち歩いている。しかし新美さんにとっての『作品』は、フィルムカメラで撮影したものだというこだわりがある。

コンデジを気に入っている点は、構図を気にせずとることができるから。
「フィルムの時はものすごく構図を考える」という。
犬や猫との出逢いは一期一会だが、1枚の写真に収まったときには、そこに一つのストーリーが生まれる。

家猫を撮るときのアドバイスは?
「可愛いな、と思うこと。
上手に撮ろうと思わずに今のこのかわいさを撮る、って気持ち。
猫はうんと早く成長する。この一瞬はこの瞬間しかない。それが残せるのが写真。」

『職業:犬猫写真家』
素敵な職業だなぁ…と思う。

私は『ねこ観察家』を職業にしたい、と思う(笑。←でもシンケンです)

新美さんの指先で、こにゃん…夢の中です
新美さんの指先で、こにゃん…夢の中です

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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