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世界のネコたち・ネコ種別データベース-Vol.2 ノルウェイの森のネコ-Vol.2(3ページ目)

ノルウェイジャンフォレストキャットの歴史をひもといてみると…

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

ショーキャットとしての歴史


1930年代になって多くのスカンジナビアの人々はこの猫に興味を持ち始めましたが、第二次世界大戦が勃発…。

1970年初頭、再び人々がこのネコに興味を持ったときには、ノルウェイの荒野の開発とショートヘアーキャットとの交配で、短毛遺伝子を持ったネコが増えて(短毛遺伝子は優性遺伝)この種は絶滅の危機を迎えていました。

昔ながらのcat-lynxの特徴を持つネコをもう一度復活そして存続させるためには専門的な繁殖プログラムが必要とされ、1975年に熱心なノルウェイのブリーダーが最初のノルウェイジャンフォレストキャットのクラブNorsk Skogkattringを組織、しかし近親交配を避けそのネコの繁殖プログラムを推進させるためには数多くの困難が生じました。

Carl Frederick Nordaneとブリードコミッティ(特別に構成されたブリード委員会のメンバー)たちは、1枚の写真に写っているPans Trulsというネコに興味を持ち、オスロ郊外のNylandファミリーの元で飼われているTrulsに会いに行きました。
Trulsを見たCarlとメンバーたちは彼こそがノルウェイジャンフォレストキャットのスタンダードの原型として相応しいと感じました。そしてTrulsはノルウェイジャンフォレストキャットのスタンダードのモデルネコとなり、そのポイントが定式化され、そのスタンダードは今日も基本となっています。


ノルウェイジャンフォレストキャットの
スタンダードの原型になったPans Truls

1977年11月25日Nordanceはパリで開催されているFIFeのインターナショナル会議に参加しました。ノルウェイの検疫制度のせいで、彼は生きているネコをプレゼンテーションすることができませんでしたが、TrulsとPippiのスライドを持参し、チャンピオンシップで競う権利を獲得=FIFeの公認ネコ種としての承認を得ました。

1979年11月にアメリカに最初のノルウェイジャンフォレストキャットのクラブの繁殖ペアが来日、そして1981年3月21日に最初の仔ネコが生まれました。
1984年8月TICAがノルウェイジャンフォレストキャットのクラブを公認しその後ACFA,CFA,CFFと多くのアメリカの愛猫団体がノルウェイジャンフォレストキャットのクラブを公認しました。
ノルウェイジャンフォレストキャットはTICAで2000年12月現在1813匹の登録があります。

 

■-----ガイドのその他の記事はこちらです!-----■
ノルウェイの森のネコ-Vol.1
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