中華料理(6ページ目)

その他の中華料理

四大料理以外、清真料理や朝鮮料理といった少数民族の料理や、精進料理や薬膳料理といった一定の文化圏で発展した料理など、様々なカテゴリーが存在しています。近年、中国の都市部ではレストランのオリジナル化が盛んで、アフリカ料理やチベット料理など、国内外のあらゆる美食を供すコアな店が増加中です。その中でも代表的な清真料理と精進料理についてご紹介します。

その他の料理1　清真料理

インドやパキスタンなどと国境を接する中国の西域。そこに居住する回族やウイグル族の料理。食材のメインは羊や牛肉で、豚肉と一部の魚介類は一切使わないイスラム風です。清真料理の人気は安定して高く、一時期、全国で羊肉串（羊肉の串焼き）がブームとなった時は、町中に羊肉串の屋台が出回るほどでした。調味料は孜然（クミン）や香菜（パクチ）。また、トマトを多用したり、主食がラグ面やナンだったりと、洋食の要素も随所に感じられる、まさに、東西文化交流の結晶ともいえる料理です。

代表的な料理：羊肉串（羊肉の串焼き）、葱爆羊肉（羊肉とネギの炒め物）、羊肉泡●（ちぎったパンを入れた羊のスープ）、ナン
●食偏＋莫

その他の料理2　精進料理

精進料理は殺生を禁ずる仏教の教えから生まれたもので、仏教徒のいる国すべてに精進料理は存在します。それは中国も例外ではありません。しかし、中国における精進料理の意義は宗教的なものよりも、近年の健康ブームによるものがほとんどです。それは、精進料理のレストランがけして安くなく、大都市の富裕層をターゲットにしていることからもよく分かります。中国の精進料理も日本とよく似ていて、野菜や豆腐、キノコなどを巧みに調理し、肉や魚介類そっくりの味と形を作り出しています。

代表的な料理：素鴨（ゆばが原料の焼き鴨）、素火腿（干豆腐による中国ハム）など

その他の料理としては、ほかにもポルトガル料理の影響を色濃く受けた有名です。マカオ料理の詳細は「マカオ料理」、「マカオ料理レストラン」を参照ください。

みなさん、いかがでしたか？ ここでご説明した以外にも、北方系の山西料理、東方系の安徽料理、西方系の貴州料理、南方系の福建料理などなど、まだまだたくさんの“おいしさ”が存在しています。ぜひ一度本場中国に訪れて、奥深い中華の魅力を満喫してみてください。