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五輪開幕直前、薄型テレビは買うべきか(2ページ目)

五輪開幕まであと2週間強。ボーナスで薄型テレビを買うべきか、それとも今回は見送ってもっと安くなるまで待つか、迷っている方は多いかも。「買い」か「待ち」か決断のお手伝いをします。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

画面サイズが決まったら、次は
液晶方式かプラズマ方式かを決める

画面サイズが決まったら、次に液晶方式かプラズマ方式かを決めます。ただし基本的に37Vまでは液晶方式に限定されます。プラズマ方式を選べるのは42V以上です。

声を大にしていいたいのは、“37V以上を選ぶなら方式を問わず、フルHD(フルハイビジョン)の製品を買いましょう”ということ。

両方式には、バックライトを持つ液晶方式と自発光のプラズマ方式という大きな違いがあり、画質は一長一短です。大雑把にいうと、明るい環境に強い液晶方式に対して、視野角が広く黒の沈んだなめらかな画質のプラズマという性格別けができます。「一長一短」を下に簡潔にまとめました。

■視野角の広さ     液晶方式 △ プラズマ ○
■動画解像度      液晶方式 △ プラズマ ○
■画面の明るさ     液晶方式 ◎ プラズマ △
■黒表現とコントラスト 液晶方式 △ プラズマ ◎
■消費電力       液晶方式 ◎ プラズマ △
■実売価格       液晶方式 ○ プラズマ ◎

「一般論を言われたって(何をどう選ぶか)わからないじゃないですか!」と言われそうですが、決め手になるのは、あなたがテレビを見る環境とソフトの内容です。

テレビを置くリビングが、遮光がちゃんとできて、夜は調光ができるならどちらの方式を選んでも問題ありませんが、日中燦燦と光が入ってそれを遮れなかったり、天井照明が「オンオフ」だけの蛍光灯なら、液晶方式をお薦めします。

プラズマ方式は明るい環境では、ややぼんやりしてキレのない画に感じられる心配があるからです。一方、あなたが面倒がらずにお部屋の照明をやや暗くして、しっとりした画質で映像を楽しむ習慣なら、プラズマ方式をお薦めします。もしあなたが映画をお好きなら、なおさらです。日常使いのテレビなら液晶方式、映像を楽しむならプラズマテレビ、と考えてください。

一口に液晶方式と言っても、
2種類あるって知ってましたか?

ただし、液晶方式、プラズマ方式と一口にいっても、一筋縄ではいきません。それでは、液晶方式から行きましょう。

まず知っておきたいのは、VA方式とIPS方式があることです。詳しくは、「薄型テレビの画面解像度ってなに?」を見ていただくことにして、VA方式は、大画面を作りやすいが水平視野角に制限があり、IPS方式は、水平視野角は広いが現状で42V型止まりで、それぞれ一長一短あることを知っておきましょう。

もし、4人家族が一つのソファに並んで座って一緒に画面を見るならば、端に座った人はIPS方式の方が見やすいのです。もし、VA方式の液晶テレビを買う場合、自宅のリビングを店頭でシミュレーションしてみるといいでしょう。両方式の主なメーカーを下記にまとめました。

■VA方式液晶  シャープ、ソニー、三菱、東芝(の一部機種)
■IPS方式液晶 パナソニック、日立、東芝(の一部機種)

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VA方式の中心メーカーがシャープ。THX規格対応のフラグシップがLV-65TH1。価格 \1,417,500(税込)*受注生産品


hitachi.jpg
広視野角でVA方式に勝るIPS方式。大画面で後れを取っているのが残念。その中で最大のパネルサイズの製品が日立のUT42-XP770  購入はこちら(Amazon)


液晶方式を購入する場合、32V型以上の製品は、必ず「10bit/倍速120Hz」のパネルを使用した製品を購入することをお薦めします。

液晶方式がプラズマ方式に追いつく決め手になったのは、液晶に付きまとっていた「動画ボヤケ」を克服したからです。その決め手となったのがこの機能なのです。もし、新しいテレビをオリンピックに間に合わせようとお考えならなおさらのこと、液晶方式なら迷わず「10bit/倍速120Hz」パネルの製品から選びましょう。

次のページでは、プラズマ方式を買う時の注意と、薄型テレビの機能からの選び方についてお話します。
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