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五輪前に買いたい薄型テレビベスト5!

聖火リレーもついに開催国に上陸、オリンピックの開幕に間に合わせるように、薄型テレビの雌雄を決する「薄型テレビ全機種ベスト5」を発表。購入を予定しているなら必見の衝撃のランキングの発表です。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

液晶、プラズマの全製品から総合ベスト5を選ぶ

全番組完全ハイビジョン制作になる最初のオリンピックは薄型テレビで見たい!
聖火リレーも開催国中国へ渡り、オリンピックムードがジワジワ盛り上がってきました。夏季五輪開催の年にはテレビは決まって売り上げ好調なのですが、今年は特別です。

薄型テレビの本格普及の真只中に、全番組完全ハイビジョン制作になる最初のオリンピックが開催されるとあって、日本国内だけで一千万台の販売が予想されています。

年間一千万台突破は、過去、消費税導入、家電リサイクル法実施の年の二回だけ。みなさんの中にも、薄型テレビを夏までに購入するぞ! と熱い思いをたぎらせている方も多いのではないでしょうか。

今回は夏のボーナスで買う薄型テレビのベスト5を発表します。

でもリストを作り始めてすぐに頭を抱えてしまいました。デジタル景気の牽引車役を努めてきた現代の花形商品なので、参入メーカー数が多く、あちら立てればこちらが立たず、また、典型的な設備産業である薄型テレビの世界はメーカー間の企業連合が進行、パネルの共通化も進んで、かつてほどの画質の差がなくなり選びにくいのです。

しかし、そういう状況だからこそ、エンジニアの画質の追い込みの差、商品企画チームがエンドユーザーをどれだけ正しくみつめているかが製品の差になって現れます。つまり、レベルの非常に高い僅差の戦いです。いま一番選び甲斐のあるホットな商品分野が「薄型テレビ」なのかもしれません。

薄型テレビは方式、サイズ、画面解像度がバラエティに富み、日本のメーカーに限定しても現在、一体何機種が生産されているのかわかりません。その中から5機種を選ぶのですから、今回は下記のルールを決めました。
  • 液晶方式とプラズマ方式に限定する(マイクロデバイス使用のプロジェクションTV、有機ELテレビは除外)
  • サイズ、価格は上限を設けない
  • 最初のフルHD製作のオリンピックということで、画面解像度1920×1080のフルハイビジョン受像機に限定する
  • 2008年1月1日以降に発売された今季の新製品に限定する
  • 選出は1メーカー、1機種とする
4つ目のルールにより、昨年秋に発売され、プラズマと液晶の二方式を代表する高画質機で、私自身高く評価したパイオニアPDP-5010HD/6010HDとソニーKDL-46X5000/52X5000は対象外としました。最初のルールにより、ソニーの有機ELテレビXEL-1も対象外です。

今回選んだ5機種はすべて私が専門誌の取材や、各社の内覧会で数回にわたって画質を確認した製品ばかりをあくまで性能・機能本位で選びました。また、画面サイズと価格の比や、店頭での実情を重視した「お買い得度」のベスト5ではありません。しかし、みなさんの関心は「いくらで買えるの?」でしょうから、参考に店頭での実売価格(5月11日現在)を付記しておきました。

今回、最大の悩みは、別個のテレビと考えていい液晶方式とプラズマ方式を分離するべきか、それともこの際、一緒くたにして選ぶかでした。

クドイようですが、液晶方式とプラズマ方式は似て非なる別個の方式で画質も一長一短、一概に方式間の優劣は言えません。どちらの方式から選ぶかは「何(番組)を、何時、誰と、どういう部屋の環境で見るのか」というエンドユーザーのライフスタイル如何なのです。

担当プロデューサーは「プラズマと液晶を一緒にするのもこの際面白いんじゃないですか?」とこっちの苦労も考えず、呑気にうそぶいています。せっかくのオリンピックなので、「ええい、やってしまえ!」とボーダーレスで選ぶことにしました。

薄型テレビの2方式からの選び方については、「液晶とプラズマ、あなたはどっちを選ぶ?」で説明していますので、どうかご一読ください。

ベスト5の結果を見ると液晶方式が優勢のようですが、参入メーカーとパネルサイズの多い液晶方式に比較して、プラズマ方式を手掛けるのは国内に3社、しかもパイオニアの第9世代搭載テレビは未発売ですので2社のみのエントリー、しかもその2社とも液晶方式を同時に手掛けているために、ランクインは1機種のみとなりました。プラズマ方式を過小評価しているわけではないことを最初にお断りしておきます。

それでは発表していきましょう。次のページでは、まず、第5位の製品から発表します。
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